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佐々木朗希も苦戦した「WBC公式球」 あの代表OBが実践していた“意外な対策法”とは?

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 10日に行われた侍ジャパンとオーストラリアとの強化試合。先発した佐々木朗希投手は4回を投げて無失点だった。しかし、毎回ランナーを許し、奪った三振はわずかに二つ。完全試合とプロ野球タイ記録の1試合19奪三振をW達成した「令和の怪物」の侍デビューにしては物足りない内容だった。

佐々木朗希にキレがなかった理由

 マウンド上で何度も首をかしげた佐々木。試合後は、今回使用されたWBC公式球への対応の難しさを口にした。06年と09年のWBCで投手として日本の連覇に貢献した渡辺俊介氏が語る。

「WBC球は、NPBの球よりわずかに大きく縫い目の高さも異なりますが、一番の違いは滑りやすいこと。普段の感覚で投げると指が球にうまくかからず、キレを出せなかったのかなと思います」

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高校時代からフォークを投げていた佐々木朗希

 流体力学が専門で、フォークボールをスパコンで解析してきた東京工業大学の青木尊之教授も佐々木の“不調”を感じたという。