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森友文書改ざんの真相求め…大阪地裁で25日判決 赤木雅子さん「正義を取り返せる裁判所であってほしい」

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

財務省の公文書改ざん問題を巡る訴訟の判決を前に、自宅で取材に応じる赤木雅子さん=18日、神戸市

 学校法人森友学園を巡る財務省の公文書改ざん問題で、2018年3月に自殺した近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(51)が真相解明を求めて起こした民事訴訟の判決が25日、大阪地裁で言い渡される。提訴から2年8カ月。俊夫さんが残した記録の開示につながったが、求め続けた同省元理財局長の尋問はかなわなかった。判決を前に「正直者がばかを見る世の中にならず、正義を取り返せる裁判所であってほしい」と心情を打ち明けた。

 最愛の夫を突然失い、「真実を知りたい」と提訴した雅子さん。裁判準備の合間に講演で各地を訪れ、支援の声も多く寄せられた。昨年6月には、俊夫さんが改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」を国側が初めて開示。改ざんに抵抗していた様子が、懐かしい手書きの文字と共に克明に記録されていた。「やりたくないことをやってしまったと、形に残したかった夫の気持ちが見えた」

 しかし、国は昨年末に突然、請求を認めて訴訟を終結させた。「そこまでして話したくないことは何だろうと、逆に知りたい思いが強まった」。だが、理財局長として改ざんを主導した佐川宣寿氏への尋問は認められずに結審し、改ざん方針が決まった経緯などは分からないままだ。

 訴訟では打ちのめされることが多かったというが、国を相手に戦う他の訴訟の原告やえん罪被害者らが心の支えになった。「温かいメッセージには力をもらった」と振り返る。

 仕事で楽しく接客していた「普通の生活」に早く戻りたいとの思いもあり、今後の活動については悩んだこともある。ただ、改ざんのきっかけとなった国有地の売却問題にはまだ不明な点も多い。「夫が亡くなってまで訴えたかった原因。そこまで知ることができないと、私の戦いは終わらない」と気を取り直している。

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