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genre : エンタメ, スポーツ

こうして大切な言葉を書き留めておくことで、私自身の心の引き出しも少しずつ豊かになっていると思います。もっとも引き出しに入れっぱなしにしたまま、なかなか開けず、取り出せないことも多いのですが……。

「汗かき、恥かき、手紙書き」

書くという習慣でいえば、お世話になった方に手紙を書くことも心がけています。「汗かき、恥かき、手紙書き」、私はこの言葉がとても好きなんです。

テレビやラジオ、講演やイベントの仕事でも、終わった後にお礼状を書かないと終わった気がしませんね。

テレビの仕事はスピーディーなので、番組の放送は必ず見て、見終わったらすぐに制作の方に感想をメールで送ります。

今は何でもメールで済ませる時代ですが、できるだけ手紙を書くことで自分の気持ちが伝わればいいなと思っています。「汗かき、恥かき、手紙書き」が、私の変わらぬモットーです。

増田 明美(ますだ・あけみ)
スポーツジャーナリスト
1964年千葉県生まれ。私立成田高校在学中、長距離種目で次々に日本記録を樹立する。82年にマラソンで日本新記録を作り、84年のロス五輪ではメダルを期待されたが、無念の途中棄権。13年間の競技生活で、日本記録を12回、世界記録を2回更新した。92年に引退後は、スポーツジャーナリストとして、各紙誌での執筆、マラソン・駅伝中継の解説に携わるほか、ナレーションなどで幅広く活躍。2017年にはNHK朝ドラ『ひよっこ』の語りを務めた。日本パラ陸上競技連盟会長、全国高等学校体育連盟理事、日本陸上競技連盟評議員、日本パラスポーツ協会理事など公職多数。大阪芸術大学教授。

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