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「44回の露天風呂混浴」も「業務の一環」と主張…77歳の元中小企業庁長官を豪遊社長に変えた3つの理由

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genre : ビジネス, 企業, 社会

「業務の一環」でコンパニオンと混浴

「接待」の名のもとで会社の保養施設では女性コンパニオンと混浴三昧、業務と関連が疑わしい会食や宿泊はなんと6年半で253回、さらに「社長のたしなみ」として自分の親族と歌舞伎や相撲も経費で観戦して、「流行の情報収集」という名目で『黄昏流星群』や『浮浪雲』などの電子コミックまで爆買いする――。

写真=iStock.com/tomophotography ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tomophotography

東証プライムに上場もしている有名企業の77歳の経営者が、今時そんな“昭和的な豪遊”をしているのか、と驚いた方も多いのではないか。

2022年12月15日、エネルギー事業を中心に手がけるTOKAIホールディングス(本社・静岡市)が、同年9月に解任された鴇田勝彦前社長(現取締役)について、6年半の間で、少なくとも1100万円の不適切な経費使用があったとする調査報告書を公表した件だ。

報告書によると、2016年4月からの約6年間に、業務との関連に疑いがある会食や宿泊などで、少なくとも253件、計約1110万5000円の支出があった。このうち長野県内の社有施設では、44回にわたり女性出張コンパニオンを手配。報告書は鴇田氏らが「おおむね毎回、露天風呂で混浴を実施していた」と指摘している。しかも混浴は、取引先から「不適切ではないか」という指摘を受けてもなお、継続されていた。

鴇田氏はこうした指摘に対し、社長として適切な支出だと反論している。「女性出張コンパニオンとの混浴」に関しても、大切な取引先を接待するなど「業務の一環」だったと主張するなど、社長解任にも納得がいってないようだ。

「使い込み」にしか見えない豪遊・散財

ただ、一般庶民の常識に照らし合わせれば、これらの豪遊・散財は「経営者による会社の私物化」だと感じてしまう。このように、経営者本人的には「人脈づくり」や「社長のたしなみ」で使った多額の費用が、周囲の人間からは「使い込み」にしか見えない、というケースは実は企業では珍しくない