【生方】テレビドラマの面白さって、配信で全話一気に見るのではなく、毎週同じ時間にみんなでチャンネルを合わせ、SNSや学校・職場で感想を言い合いながら次回まで一週間待たなきゃいけないところにあると思うんです。
今となってはアナログに感じるその特殊性こそが、地上波の連続ドラマの楽しみ方なので、この形式を続ける限りは「一週間が待ち遠しい」と思ってもらえるような内容にするしかないんじゃないかと思っています。
最終回で紬と想はどうなる?
――最後になりますが、紬と想の関係だけでなく、登場人物全員の行く末を視聴者が固唾(かたず)をのんで見守っていると思います。果たして最終回はどうなるのか、見どころを教えていただけますか?
【生方】「登場人物みんなに幸せになってほしい」という感想をたくさんいただいて、とてもうれしく思っています。ただ、ドラマでも現実でもそうですが、幸せかどうかは本人が決めることです。みんなが幸せになったかどうかを判断するのではなく、それぞれの幸せがどんな形だったのかを見届ける気持ちで見ていただけたら幸いです。
生方 美久(うぶかた・みく)
脚本家
1993年生まれ。群馬県出身。群馬大医学部保健学科卒業後、助産師に。独学で脚本を学び、2021年に『踊り場にて』で第33回「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞。2022年10月、『silent』で連続ドラマデビュー。主なコンクール作品に『グレー』(第47回城戸賞準入賞)、『ベランダから』(第46回城戸賞佳作)など。
脚本家
1993年生まれ。群馬県出身。群馬大医学部保健学科卒業後、助産師に。独学で脚本を学び、2021年に『踊り場にて』で第33回「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞。2022年10月、『silent』で連続ドラマデビュー。主なコンクール作品に『グレー』(第47回城戸賞準入賞)、『ベランダから』(第46回城戸賞佳作)など。
