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「広島にスゴイやつがいる」自分で事務所に手紙を出して芸能界入り…吉川晃司57歳、父が明かす「意外な特技」

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 NHK朝ドラ「舞いあがれ!」で主人公・岩倉舞役の福原遥らの前に立ちはだかる鬼教官“サンダー大河内”。演じるのは、朝ドラ初出演となる吉川晃司(57)だ。

 元自衛官という設定で、ドラマ内では終始険しい表情をしている吉川だが、

「若い俳優さんが多いので、雰囲気を和ませようと、皆と写真を撮るなど明るく振る舞っていました。また役柄について自分からも提案。元々の設定では口調もワイルドなキャラクターでしたが、言葉づかいは丁寧で、物腰の柔らかい役柄になりました」(NHK関係者)

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「広島にスゴイやつがいる」自分で事務所に手紙を出して芸能界入り

 1965年、広島県安芸郡に生まれた吉川が、デビューしたのは高校時代。

「自分でナベプロに『広島にスゴイやつがいる』と手紙を出した。すると本当に事務所の人間が来て、84年、『モニカ』で芸能界入りした」(スポーツ紙デスク)

 当時を知る映画監督の平山秀幸氏が語る。

「一生懸命で、理屈より身体が先に動いてしまうような少年。演技力は未知数でしたが、ギラギラとしたオーラがありました」

 85年の紅白歌合戦で、ギターに火を付けるなど“反逆児”だった吉川。本人が後年、「心身が壊れた」と語ったのが98年だ。所属事務所で金銭トラブルが発生。さらに同時期、知人と喧嘩し、傷害容疑で書類送検されてしまった。

鬼教官役(朝ドラ公式インスタより)

 その後、役者として新たな才能を開花させる。2004年、平山監督の映画『レディ・ジョーカー』では、

「吉川さんのアウトロー的な雰囲気が良いと思い、刑事役にキャスティングしました。最初のシーンは渡哲也さんとの2人芝居。吉川さんも緊張していましたが、渡さんに『君は喧嘩強いでしょう』と言われているのを聞いて、思わず吹き出しました(笑)」(平山監督)