シリアスからコミカルまでさまざまな役を演じ分ける俳優・田辺誠一。「ラインアート シャルマン」のプレスト・レガート両コレクションの精悍なデザインが、役を見据えるその目に確かなパワーを与えている。
「かけていないときよりも軽いですね! メガネってこれくらいの重さだ、という脳のメモリーをはるかに超えていました」
静かに驚いた様子の田辺誠一さん。俳優として多彩なキャラクターを演じ分ける田辺さんにとって、眼鏡は役に性格を与えるものだという。
「僕は眼鏡をかける役どころが多いですが、実ははじめから台本でその設定になっていることはほとんどないんです。この役はどういう人物なのかを分析した後、こんな眼鏡があったらもっと人物像がわかりやすくなるんじゃないか、とデザインを提案して採用されることがほとんど。それくらい、重要視しているアイテムです」
今回田辺さんが着用したコレクションは、2本の直線的なラインをテンプルに用い、都会的な印象に仕上げたプレスト コレクションと、端正に並んだ4本のラインが知的な表情を見せるレガート コレクションの2型。
「プレスト コレクションは、落ち着いた印象を受けました。部長職や、学校の先生のイメージ。レガート コレクションは、明るいシルバーが軽やか。フレッシュで、希望に満ちた25歳って感じかな」


シャルマンの眼鏡の最大の魅力ともいえるエクセレンスチタンのテンプルが、優しく頭部をホールドすることで鼻や耳、側頭部に負担を感じさせない極上のかけ心地を実現している。
「取材中何度も眼鏡を付け外ししても痛くない。着用感すらないというのが感想で、それくらい自然です」
多くは語らない。それでも役割以上のパフォーマンスを担うことが一流の証。眼鏡もまた然り。
鯖江のメガネメーカー「シャルマン」
ラインアート シャルマン 誕生の物語

めがねのまち・福井県鯖江市。シャルマンはその地で、今から60余年前に創業された。究極のかけ心地とエレガンスを追求してきたシャルマンから、2009年に発表されたのが「ラインアート シャルマン」だ。素材は、メガネに最適なバネ性と形状記憶性を実現するために、8年の歳月をかけて東北大学と産学共同開発したシャルマン独自の「エクセレンスチタン」(日中米特許取得)。チタンが持つ特性にしなやかさをプラスしたまったく新しい金属で、世界で唯一、シャルマンのみが使用する超弾性形状記憶チタン合金だ。さらに、大阪大学、ふくい産業支援センターとの5年にわたる産官学共同開発により、最先端接合技術「レーザ微細接合」が完成。この素材と技術から究極のかけ心地が実現したのだ。
田辺誠一 俳優
たなべ せいいち/1987年にメンズノンノの専属モデルとしてデビューし、1992年に俳優デビュー。2002年の映画「ハッシュ!」では報知映画賞主演男優賞を受賞。映像はもちろん、蜷川幸雄や宮藤官九郎演出作品、劇団☆新感線など舞台出演も多い。監督を手がけた作品がベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式招待されるなどアーティストとしても活躍の場を広げ、独特のタッチで描くイラストも注目を集めている。NHK大河ドラマ「どうする家康」に出演中。
服はすべてスタイリスト私物
●お問い合わせ先:シャルマン カスタマーサービス
0120-480-828(平日10:00~17:00)
https://www.lineart-charmant.com/
Photographs:Yoshihito Sasaguchi
Styling:KAN Nakagawara
Hair&Make:Akira Matsuoka
Text:Ayano Endo
