「鼓膜がキーンと…」住人が聞いた“異様な爆発音”
警報音が鳴り響く中、煙に包まれる建物。
ベランダの柵は熱でゆがみ、窓が割れた室内には真っ赤な炎が燃え盛っているのがわかる。
火災は16日午前10時45分ごろ、東京・港区の六本木のビルで発生。
目撃者から「窓が割れて火が出ている」と119番通報があったという。
このビルに住む人が耳にしたのは、異様な爆発音だった。
出火したビルの住人A:
部屋にいて、いきなりドカーン!となった。鼓膜がビッてなるような感じで爆発して、隕石か何か落っこちたかと思った。財布も何も持ってこないで出てきたのよ。
すごかった。音はもう、鼓膜がキーンという感じよ。ドカーンよ、本当に爆発。
現場は東京メトロ「六本木一丁目」駅の近くで、高層ビルや飲食店が立ち並ぶ繁華街の一角。
火元となったのは、6階建てビルの2階に入る不動産会社の部屋で、ビルの入り口付近には避難してきたとみられる住民らの姿も確認できた。
火災発生直後、向かいの建物の住民が外を見ようとカーテンを開けると、爆発の衝撃で窓ガラスが粉々に砕け散っていた。
出火したビルの住人B:
雷が落ちた感じ。私は雷が落ちたと思って…。
出火したビルにいた人:
事務所にいて、バーン!って音がして衝撃があって…。
火元の部屋から吹き出す炎。
高層ビルが立ち並ぶ六本木の上空には、大量の黒煙が立ち上っていた。
取材中に…緊迫の119番通報音声も
この火災が起きた午前11時前、FNNは東京消防庁・総合指令室で新型コロナの拡大による119番通報の逼迫(ひっぱく)状況を取材していた。そこへ飛び込んできたのが火災を知らせる通報だった。
119番通報:
えっと…なんか火事です!爆発音がして…六本木!六本木ビルの2から。
職員:
分かりました、危なければ避難してください。
119番通報からは、緊迫した状況がリアルタイムで伝えられた。
119番通報:
今ドーンって爆発して、1分くらいしたら火が出始めた。
2階に1人逃げ遅れています!作業員の方がやけどを負われて、中に1人残っていると。