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阪神大震災から28年 犠牲者を悼む集いに、犠牲者と同じ数の6434本のろうそく

source : 提携メディア

genre : ニュース, 経済

阪神大震災の追悼の集いで、犠牲者と同じ6434本のろうそくを囲んで黙とうする人たち=16日午後、兵庫県伊丹市の昆陽池公園

 阪神大震災から17日で28年となるのを前に、兵庫県伊丹市の昆陽池公園で16日、ろうそくをともして犠牲者を悼む集いが開かれた。犠牲者の数と同じ6434本のろうそくを並べ、地震発生時刻12時間前の午後5時46分に約400人が黙とうをささげた。ろうそくは発生時刻までともし続けられる。

 集いは、ボランティア団体「ユー・アイ・アソシエーション」が震災翌年から毎年開催してきた。ろうそくには「命を大切にして精いっぱい生きていきます」「あの日を忘れない」などのメッセージが記された。ろうそくの一部は、兵庫県伊丹市と西宮市の中学校の生徒が過去の追悼に使われたものをリサイクル。岩手、神奈川両県の生徒らもメッセージを書き込んだ。

阪神大震災の犠牲者を追悼し、ろうそくをともす人たち=16日午後、兵庫県伊丹市の昆陽池公園

 ろうそくを前に、夫と手を合わせた伊丹市の早川美佐子さん(63)は震災時、自宅にある娘の部屋の本棚が転倒したが、娘は前夜「一緒に寝よう」とせがんで夫婦の寝室にいたため難を逃れた。「偶然家族の命は助かったが、目の前で亡くなった人もいる。何年たとうが私は忘れない」と話した。

 兵庫県宝塚市でも同日、市内を流れる武庫川の中州に石積みで作った「生」の文字を、市内の犠牲者数119人と同数の懐中電灯でライトアップした。

 石積みに参加した同県西宮市の大学3年川内悠斗さん(21)は愛知県出身で、震災後に生まれた。ボランティア活動を通じて被災者と話す機会があったといい、「阪神大震災は昔のことだと思っていたが違った。被災者は悲惨な経験を今もトラウマのように持っていると気付いた」と語った。

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