文春オンライン

2023/01/18

source : 提携メディア

genre : エンタメ, スポーツ

オカダ (即座に)ないっすね(笑)! 内藤さんは特に人見知りだったし、もうデビューしてたから巡業行っちゃうとしばらく会わなくなりますから。でもYOSHI-HASHIさんとはお互いデビュー前でずっと一緒にいたんで関係性が深い気がします。ずっとひとりで練習するのはキツいと思うんですよ。ひとりでスクワット500回やるのと、相手がいて500回やるのとは全然違う。だから闘龍門でも新日本でも同期の存在には救われましたね。

──ちなみに当時の野毛道場は『大改造!!劇的ビフォーアフター』(テレビ朝日)で改装される前ですよね?

オカダ そうです。すごい古い建物でした! 壁もボロボロですし、ひと部屋ごとにシャワーがついてたんですけど、倉庫のようになっていて開けていいのかなって(笑)。

先輩から学んだプロレスラーとしての意識

 

──オカダさんは著書の中でご自身のことを「後輩体質」と書かれていますけど、先輩に愛される秘訣のようなものはありますか?

オカダ 甘えることじゃないですかね。やっぱり距離感っていうのは大事にしてます。あ、ここは冗談言っていいときだなとか、ここは怒られるかもしれないとか、そういうのはなんとなく空気でわかります。でも、すぐ甘えちゃうんですよね。たとえば、コンビニでばったり先輩に会ったときに「俺、出すよ」なんて言われたら遠慮なく「ありがとうございまーす!」って(笑)。「財布、今ちょうど出なくて困ってたとこなんです!」みたいなよけいなことも言って。そこは自分も後輩ができてわかるんですけど、やっぱ甘えてくれるとかわいいじゃないですか。だから僕はどれだけチャンピオンになっても先輩には甘えてます。

──先輩にかけられた言葉で印象に残っているものはありますか?

オカダ これは新日本の先輩じゃなくて師匠のウルティモ・ドラゴンさんに言われたことなんですけど、「プロレスは戦いだよ。そこだけは忘れるなよ」って。やっぱ派手な技とかもありますけど、根本は「戦い」なんだと。師匠も(アントニオ)猪木さんのプロレスを見て育っているので、気持ちが前面に出たプロレスっていうのを大事にされていましたね。