文春オンライン

2023/01/18

source : 提携メディア

genre : エンタメ, スポーツ

あと先輩とかを見て反面教師として思ったのは、常にカッコよくありたいということ。ちょっと前までのプロレスラーって、スーツとかでも、とりあえず腕が入るからこのサイズにしましたみたいな人が多かった。それを棚橋(弘至)さんとか中邑(真輔)さんの世代くらいから変えてくれたと思うんですけど、師匠のウルティモさんもよく言っていて、常に見られている意識はしてます。だからフェラーリにも乗ってますし、それは気をつけていることですね。

──30代半ばになってどんどん後輩ができていると思いますが、先輩として後輩に接する際に気をつけていることはありますか?

オカダ 後輩に接するときの僕は怖いと思います。僕自身も入ったときに怖い先輩がいたからいい緊張感のなかで試合をできた部分はありますね。必要以上に優しくして、あ、こんな感じでいいんだってなっちゃうとリングで危ないじゃないですか。大きなケガにつながるくらいなら、誰かしらが緊張感を作らないといけないと思っているので。もちろん、一人前になったら仲よく話せるような関係になりたいですけどね。距離感を大事にしています。

──初めてチャンピオンになってもう10年経ちましたけど、心構えの変化は?

オカダ 最初は簡単になれちゃったんで(笑)、そんなに自覚なくとりあえず戦っておけばいいやみたいな感じだったんですけど、やっぱりベルトを持っている影響力の大きさっていうのを日に日に実感して、自分がプロレスをどんどん広めていかないといけないなって思いました。もう自分がプロレス界の中心なんだと思ってやるようになりましたね。

──ベルトを失うときもあると思いますが、そのときは気持ちに変化はありますか?

オカダ そんなに落ち込むことはないですね。僕たちは年間150試合くらいありますけど、地方で応援してくれる人たちもいて、そういう方にしてみたら1年に1回とかしかないチャンスなのに、なんか慰めてもらうような感じになるのはおかしいと思うんですよ。だからそこはやっぱり切り替えて、発奮材料にしてすぐ前向きに動き出すように考えています。

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