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genre : ライフ, 社会, ライフスタイル, 働き方

「砂時計会話術」とは、ごく普通の世間話で会話を始め、それから少しずつ特定の話題へと絞り込んでいき、また世間話に戻すという会話術だ。

たとえば、会話の冒頭では相手の子供について尋ね、それから相手の仕事(あなたが望んでいる情報)へと話題を変える。それから、休暇についてや好きな食べ物などの、世間話に戻すのだ。

人は会話の最初と最後の話題を覚えている。しかし、どういうわけか、その間の会話はあまり覚えていない。優れた諜報員はこの原理を利用して会話している。

たとえば、ビジネスの世界でこの手法を利用すれば、相手に警戒されずに探れるだけでなく、相手が自社の製品を購入しようとしているのか、競合他社の製品を購入しようとしているかなどの核心の情報を手に入れることができる。すなわち、見込みがある顧客かどうかを迅速に判断できるようになる。

少し練習を重ねれば、砂時計会話術を簡単に実行し、本当にお客さんになってくれる相手を見分ける際に時間や労力を節約できるようになるはずだ。

もちろんそれだけではなく、あなたに必要なビジネスの情報を収集することができる。セールス以外にも使うことができるので、ぜひ砂時計会話術を使ってみてほしい。

上田 篤盛(うえだ・あつもり)
元防衛省情報分析官
株式会社ラック「ナショナルセキュリティ研究所」シニアコンサルタント。1960年広島県生まれ。防衛大学校(国際関係論)卒業後、陸上自衛隊に入隊。2015年定年退官。在職中は、防衛省情報分析官および陸上自衛隊教官として勤務。93年から95年まで在バングラデシュ大使館において警備官として勤務し、危機管理などを担当。現在、官公庁および企業において、独自の視点から「情報分析」「未来予測」「各国の情報戦」などに関するテーマで講演を行なっている。

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