神奈川県平塚市の自宅で、70代の両親の遺体を放置したとして逮捕された50歳の息子が、父親に対する殺害容疑で、きのう再逮捕された。
自営業の新谷嘉朗容疑者(50)は、先月12日深夜ごろ、平塚市撫子原の自宅で、父親の哲男さん(76)さんの首を、何らかの方法で圧迫して殺害した疑いが持たれている。新谷容疑者は、今月4日、母親の清子さんに対する殺害容疑で、すでに逮捕されている。
哲男さんと清子さんの遺体は、先月13日、自宅で見つかった。2人と連絡が取れないことを不審に思った知人が、近くの交番に相談し、事件が発覚。新谷容疑者は、翌14日、静岡県内で身柄を確保され、死体遺棄の疑いで逮捕された。
その後の調べでは、新谷容疑者による家庭内暴力が明らかになった。おととし10月から去年9月にかけて、哲男さん・清子さん夫妻から、神奈川県警平塚署に対して、合わせて6回、相談が寄せられていたという。
いずれも「息子に暴力を振るわれた」「息子が暴れている」という内容だった。しかし、哲男さん・清子さん夫妻は、事件化することを望まず。結局、平塚署は、新谷容疑者に対して警告をした上で、高齢者虐待防止法に基づき、平塚市に通報したという。
