〇コンセプト
パンデミックを境に、顧客の購買行動は大きく変化しました。長引く外出自粛、営業時間短縮要請を受け、顧客は店舗に足を運ぶ機会が失わた一方で、数少ない接点に顧客が集中し、ブランドのEC化は加速度的に進みました。事実、経済産業省が発表した『令和3年度 電子商取引に関する市場調査』によると、2021年度の物販系BtoC ECの市場規模は、前年に比べ1兆532億円増加し、13兆2,865億円と、引き続き堅調な伸びを示しています。
こうした社会環境の変化、購買行動の進化の動きを受け、これまでEC化が遅れていた「ラグジュアリーブランド」のマーケティング戦略は大きな転換点を迎えています。
ラグジュアリーブランドに特化したECモールへの出店か、ブランドの世界観、顧客体験を重視した独自のECサイトの構築か、店舗と融合したOMOサイトの展開か、各ブランドに於いて様々な展開が模索されています。
そこで本カンファレンスでは、「オンラインとオフラインが融合した空間で創り出す、唯一無二の世界観、心地よい購買体験」をテーマに、ラグジュアリーブランドのEC戦略の方向性について、国内外の最新動向、成功事例、実践事例をもとに考察をできればと存じます。
≪開催概要≫
日 時 2023年3月23日(木) 14:00~16:20
会 場 オンラインLIVE配信
参加対象 経営者、経営幹部、経営企画、営業、ブランディング、
マーケティング、EC、部門など
定 員 300名程度
参加費 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 アマゾンジャパン合同会社
【プログラム】
14:00~14:40 基調講演
デジタル時代のブランド価値創造戦略
~ オンラインとオフラインの融合で変わるブランドビジネスと購買体験 ~

阪南大学 流通学部 流通学科 教授
(日本流通学会理事)
平山 弘氏
専門は「ブランド価値の創造と崩壊」に関する研究。1997年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、2001年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。2008年日本流通学会奨励賞、2018年公益財団法人日本教育公務員弘済会兵庫支部教育実践研究論文奨励賞、2019年日本商業教育学会奨励賞。
14:40~15:10 ECトレンド講演
「Global EC Impact」
~ ブランド×EC - 市場展望と先進事例の考察 ~

PwCコンサルティング合同会社
執行役員 パートナー
重本 憲吾氏
18年以上にわたり、消費財メーカー中心に、営業・マーケティングを含むバリューチェーン全般に対する経営コンサルティングサービスを提供。ロジックとクリエイティビティを融合させた、改革の担い手である現場社員のエンゲージメントを高める改革アプローチを得意とする。
2012年より活動拠点を中国・ASEANに移し、アジアでの日系消費財メーカーの成長を支援するコンサルティングに従事。EC・デジタル強化、新規事業立ち上げ、地方都市での配荷拡大、バックオフィス基盤の再構築など、現地CXOの右腕として数々の変革アジェンダの構想から実行までをサポートしている。
近著に『Global EC Impact 全世界で売れ。』(2022年 ダイヤモンド社)がある。
15:10~15:20 休憩
15:20~15:50 課題解決講演
「Amazon Payがラグジュアリーブランドに貢献できること」
~不正取引対策からマーケティング効果まで心地よいブランド体験をサポート~

アマゾンジャパン合同会社
Amazon Pay 事業部 カントリーマネージャー
井野川 拓也氏
東京大学大学院 化学生命工学科修了。ペンシルバニア大学ウォートン校にてMBA取得。2010年にアマゾンジャパン入社。2015年10月まで、セラーサービス事業本部 事業開発部部長として、セラービジネスの事業企画、マーケティング、Amazon Payの立ち上げ等を担当。
2015年11月よりAmazon Payのカントリーマネージャー。
15:50~16:20 ゲスト講演
「ヴァルカナイズ・ロンドンのマーケティング&デジタル戦略」
~ 変わる小売りブランドの概念 ~

BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)株式会社 代表取締役
(ヴァルカナイズ・ロンドン 代表)
田窪 寿保氏
青山学院大学大学院国際経営学修士(MBA)修了。現在は、東京大学大学院工学系研究科後期博士課程在籍中。BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・グループ)株式会社代表取締役CEO。2020年10月にオープンした新事業のリテイルテイメント型複合施設「ザ・プレイハウス」をはじめ、英国王室愛用のラグジュアリーブランドを取り揃えるアーケードショップ「ヴァルカナイズ・ロンドン」を全国に展開。
また、自他共に認める英国通であり、ジェームズ・ボンド通。著書に『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』(講談社)など。
