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"生きる神様"大川隆法氏が死没…「幸福の科学」が禅譲失敗・空中分解で"50万人信者"にこれから起こること

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genre : ニュース, 社会

キリスト教は勢力拡大に失敗したのに、新宗教が勢力を伸ばせたのは、どういうことか。

それは、核家族化の広がりや、ときどきの精神世界ブームに乗じて、凄まじい布教力を推し進めていったからに他ならない。戦後はムラとイエから離れて都会で暮らす若者や、菩提寺をもたない次男以降の家族をターゲットにして、多くの新宗教が勃興した。それを牽引したのが、戦後の精神世界ブームであった。

精神世界ブームをざっと振り返ろう。大きく分けて4回の波があった。

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精神世界ブームで「幸福の科学」など新宗教が勃興した

1次ブームは、1970年代である。当時、「ノストラダムスの大予言」やUFOブームなどが沸き上がっていた。1979年にはオカルト雑誌「ムー」が創刊され、社会現象になった。テーブルを複数の知人で囲んで硬貨を動かしていく一種の降霊ゲーム「こっくりさん」が学校で流行ったのも、この頃である。

第2次ブームは1980年代から90年代初頭にかけて。テレビが成熟期を迎え、多くのバラエティ番組が登場した。そこで、主婦層や若年層を目当てにして、高視聴率を狙えるオカルト番組が人気を博した。丹波哲郎や宜保愛子ら「霊能者」が連日、ゴールデン番組に登場し、空前の精神世界ブームが巻き起こった。

第1・2次精神世界ブームを背景にして、多くの「新・新宗教」が登場した。長野県佐久市の農家から出た高橋信次氏が1969年に設立したGLAは、大教団へと成長。さらに、GLAの影響を受けたとされる大川隆法氏が、幸福の科学を設立した。

オウム真理教が勃興したのもこの頃。深見東州氏率いるワールドメイトの設立(1984年)も、この時期に重なる。ワールドメイトは近年、地下鉄広告や新聞広告を使ったユニークな宣伝活動が注目を集めている。こうした新・新宗教は神秘体験を求める、多くの若者に支持されていく。

いずれも、強烈な個性をもった教祖が、ぐいぐいと教団を引っ張っていくスタイルが特徴である。