文春オンライン

"生きる神様"大川隆法氏が死没…「幸福の科学」が禅譲失敗・空中分解で"50万人信者"にこれから起こること

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

しかし、1995年3月に起きた地下鉄サリン事件以降、一連のオウム真理教の犯罪が発覚。一転して、精神世界への警戒感が増していく。オウム事件は、その後の新宗教の活動に多大なるマイナスの影響を与えた。

たとえば、大規模集会が開催しにくくなったのだ。幸福の科学の源泉は、強いカリスマ性を持った大川氏が登壇する大規模集会にあったといえる。だが、オウム事件後はピタリと大規模集会が開かれなくなる。会場側が宗教団体を警戒し、貸し出さなくなったのが背景にあると考えられる。

幸福の科学は1995年までは東京ドームでの大規模集会を重ねていたが、同年の「エル・カンターレ祭」を最後にぴたりと開催されなくなった。他の新宗教も集会を自粛するムードが続いた。同時に社会の精神世界への関心も薄れていく。

ADVERTISEMENT

再び精神世界ブーム(第3次)が訪れるのが、約10年後の2005年頃。テレビ番組「オーラの泉」が人気を博し、細木数子氏、美輪明宏氏、江原啓之氏らがブームを牽引した。幸福の科学は著名人の霊を降ろして大川氏らが語り下ろす「霊言」が有名だが、この第3次精神世界ブームあたりから、より積極的に霊言が行われていく。

2011年3月の東日本大震災は多大なる犠牲を出したが、結果的に人々の「死」にたいする関心を高めることに寄与した。東日本大震災後、被災地を中心に再び、新宗教が活動を活発化させていく。

この頃になれば、オウム事件からすでに20年が経過。事件を知らない若者が、新たな精神世界を希求し始めた。一時は絶滅していた「ヨガ」が、「健康ブーム」を背景にして復活。さらに近年はIT関連企業の経営者らが「マインドフルネス」を取り入れたことなどで、「オウムの悪夢」は払拭され、第4次精神世界ブームが到来した。

禅譲失敗・空中分解する可能性もある

そうした中で再び、大川隆法氏が登壇する大集会が東京ドームで再開したのが2017年8月のことだった。当時、筆者も現場取材した。この講演会は、幸福の科学の出家信者で女優の清水富美加氏(千眼美子氏)のお披露目も兼ねていた。