自分がやったことはなかったことに、自分にとって都合の悪いことはすべてC美さんのせいにする「モラハラ夫」に対し、C美さんはこれからの夫婦生活のあり方を真剣に考えはじめている。
モラハラ夫への対策は「一刻も早く」が効果的
夫のモラハラは、それが続く限り、妻は幸せになる可能性はないといっていい。だからこそ、なんらかの方法で、「自分がしていることはモラハラである」ということを夫に気づかせる必要がある。
私がおすすめしているのは次の2つの方法だ。
ひとつは、「夫が認めている人から伝えてもらう」という方法。夫の両親や上司、先輩や親友など「この人の言うことなら耳を貸す」という人物にモラハラの事実を伝え、夫に対して改善をうながすよう説得してもらう。
もうひとつは、「夫のモラハラを理由に、妻が別居を申し出る」という方法だ。「家を出ようと考えるほど、あなたの言動に深く傷ついている。それは間違いなくモラハラだ」ということを伝え、みずからの行動でそのことに気づかせる効果がある。
モラハラに限っては、「いつか自然に気づく」「そのうち治る」という事態はあり得ない。妻が、夫のモラハラに気づいた時が改善するチャンスだととらえ、勇気を持って行動をしてほしい。
岡野 あつこ(おかの・あつこ)
夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに32年間、38000件以上の相談を受け、2200人以上の離婚カウンセラーを創出『離婚カウンセラーになる方法』(ごきげんビジネス出版)。近著は夫婦の修復のヒントとなる『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)。著書多数。
夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに32年間、38000件以上の相談を受け、2200人以上の離婚カウンセラーを創出『離婚カウンセラーになる方法』(ごきげんビジネス出版)。近著は夫婦の修復のヒントとなる『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)。著書多数。
