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三流は情報収集に使い、二流は自分がラクをするために使う…一流の人の「スゴいChatGPTの使い方」

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 社会, テクノロジー, ライフスタイル

note

「制約条件」では、アウトプットの具体的な条件を定めます。文章量、文章のトーンや難易度、ほかにも必ず満たしてほしい条件をできるだけ具体的にたくさん挙げるといいでしょう。箇条書きがお勧めです。

「入力文」は、必要に応じて入れます。求めるアウトプットを出させるために必要な情報や素材があれば、入れておきます。

例えば、夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭を要約したい場合、以下のように入力します【回答例1】。ただし、ChatGPTは、同じ指示を入れても、必ずしも毎回同じ回答が返ってくるわけではありません。

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【回答例1】

この例は、文章の要約なので比較的シンプルな指示ですが、企画を考えたりするなど、もっと複雑な指示の場合は、一発勝負ではなく、出てきた球に対してまた指示を出して……とキャッチボールをしたほうが、精度は上がります。

さらに、命令書の最後に「最高の結果を出すために追加の情報が必要な場合は質問してください」などと入れておけば、ChatGPTの方から質問してきます【回答例2】。

【回答例2】

正しい情報を得るための「検索ツール」として使わない

ChatGPTについて、ネットではよく、「歴史上の有名人について聞いたら、明らかに間違った答えを返してきた」などの話が上がりますが、「○○について教えて」「○○って何?」など、正しい情報を得るための検索ツールだと思って使うのはやめた方がいい。結構知ったかぶりして間違った情報を返してきます。

ChatGPTを使って検索や情報収集をするのはかなり高度で難しいので、情報収集やファクトチェックは人間がやるのがいいでしょう。人間が集めた情報を「入力」のところでChatGPTに与えて、その後の作業を手伝ってもらうのが、賢い使い方だと思います。

ただ、ChatGPTは、利用者が入力した情報を“学習”していくので、現時点では原則的に、個人情報や機密情報は入れないほうがよいでしょう。