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三流は情報収集に使い、二流は自分がラクをするために使う…一流の人の「スゴいChatGPTの使い方」

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 社会, テクノロジー, ライフスタイル

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自分の成長につながるChatGPT活用法

ChatGPTを、コーチやメンター、パーソナルトレーナーのように使うのもお勧めです。文章が苦手な人は、「命令書」で、ChatGPTにプロのライターの役割を与えて、自分が書いた文章を評価させる。社長や事業部長の役割を与えて、自分が書いた企画をレビューさせ、あいまいなところや足りない要素はないか確認する。これを繰り返すと、「この内容だと上司からこんなツッコミを受けるだろうな」と予測できるようになり、自分の成長につながるはずです。

自分が上司なら、評価基準や判断基準をChatGPTに伝え、自分の代わりに部下から上がってきた書類のスクリーニングをさせるという使い方もできそうです。「自分はこんな基準で判断するから、自分が書いた書類はまず、ChatGPTを使ってレビューするように。そこをクリアしたものだけ提出するように」としてもいい。すると、チーム全体のクオリティーが上がるのではないかと思います。

使わないことがいちばんのリスク

ChatGPTは、突然話題になって一気に誰もが知るツールになりましたが、「活用イメージがわかないから使っていない」という人が多いように思います。なんとなく難しそう、不安、というイメージもあるようで、食わず嫌いの人も多い。

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私も、「使わなくても大丈夫ですよね?」と聞かれることがありますが、その問いはまさに、2007年にiPhoneが発売された時に発せられた「iPhone/スマホを使わなくても大丈夫ですよね?」と同じです。

もちろん使わなくても恐ろしいことが起こるわけではありません。でも、これから何年か経って、2023年を振り返り、「あのときに触れておけばよかった」と後悔するようになるのではないかと思います。2007年の当時、10年後、15年後の社会がこれほどスマホ中心で回るようになるとは、誰も予想していなかったと思います。先に触れていたというだけで、とりかえしのつかないほどの差がつく可能性がある。既存企業の勢力図も構造もすべて変わるかもしれない。それほどAIの可能性は大きいと見ています。