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カメラの前で挑んでいた彼女の姿――川村元気が綴った「挑む人」の心の軌跡。

カメラの前で挑んでいた彼女の姿――川村元気が綴った「挑む人」の心の軌跡。

PR提供: ヤクルト本社

多くのファンを持つ3人の人気作家が紡ぐ珠玉のエッセイ「挑む人」。
3回シリーズの第1回は、川村元気さん。
つねに挑み続けているからこそ、語れる真実の力。
「挑む人」は、どこまでも美しく、どこまでも尊い。

カメラの前でいつも挑んでいた彼女の姿を思い出した。
カメラの前でいつも挑んでいた彼女の姿を思い出した。

挑む人は、その前に悩む

川村元気◎フィルムメーカー・小説家

昨年、監督を務めた映画『百花』で、
サン・セバスティアン国際映画祭に参加した。

プレミア上映が終わり、万雷の拍手の中、主演の原田美枝子と歩く。

大女優の頬をつたう涙が、記者のフラッシュに照らされて光る。

そのとき、カメラの前でいつも挑んでいた彼女の姿を思い出した。

挑む人は、その前に悩む。

未踏峰をどう登るか悩むように、このメロディでよいのか、
この言葉でよいのか、この芝居でよいのか悩む。

さんざん悩んだ末に、頭を真っ白にして登る。

経験を積んだら不惑になるのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。

けれども、登った先の景色が美しいことだけは、確かなようだ。

フィルムメーカー・小説家の川村元気氏。©Kazuma Yamano
フィルムメーカー・小説家の川村元気氏。©Kazuma Yamano

 

川村元気(Genki Kawamura)

『告白』『悪人』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』『すずめの戸締まり』『怪物』などの映画を製作。2011年、優れた映画製作者に贈られる藤本賞を史上最年少で受賞。2012年、初の小説『世界から猫が消えたなら』を出版、28カ国で出版され200万部を突破した。2022年、自ら原作・脚本・監督を務めた『百花』でサン・セバスティアン国際映画祭最優秀監督賞を受賞。その他の著書に小説『億男』『四月になれば彼女は』『神曲』、対談集『仕事。』『理系。』、翻訳を担当した『ぼく モグラ キツネ 馬』など。


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※「挑む人 第2回」は、7月13日号(7月6日発売/公開) 角田光代さんのエッセイをご紹介します。

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