「何の仕事してるの?」「夜職」
2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。
「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生)
成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。
「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前)
2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。
離婚の際に「500万を一括で支払え」
「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」
こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。
「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前)
結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。
「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前)
だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。
「あんたはもう死んでることにするから」――。
前出・小学校の同級生が続ける。
「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」
ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。