7月3日に開幕した歌舞伎座の「七月大歌舞伎」。昼の部の主演は市川猿之助に代わり市川中車(香川照之、57)が、夜の部の主演は市川團十郎(45)が務める。
「1人で会場を満員にできる歌舞伎役者は、團十郎と猿之助くらいでした。中車では力不足で、今後の歌舞伎界は團十郎頼みにならざるをえない」(松竹関係者)
同世代の團十郎と猿之助はどのような間柄なのか。2人を知る関係者が語る。
歌舞伎仲間とつるむのを嫌って…
「小中高は團十郎が青山学院、猿之助は暁星で、学生時代に遊ぶことはなかったようです。2人とも若くして才能を開花させ、大河ドラマに出演してからは単独公演でも客を呼べるようになった。興行を担う松竹は2人をあえて共演させる必要がないため、顔を合わせる機会は意外と少なかった」
さらに2人は、歌舞伎仲間とつるむのを嫌った。
「外に刺激を求めるタイプで、他業種の人と積極的に付き合っていた。例えば團十郎は秋元康氏としばしば会食する関係で、それが新作歌舞伎の書き下ろしの仕事に結びついている」(同前)