「MVP! MVP!」
ロサンゼルス・アナハイムの球場は、エンゼルスファンの歓声で沸いていた。熱狂の渦の中心には、6月に15本の本塁打を放った大谷翔平(29)。その横には、ブロンドヘアの美しい女性が――。
NBAのレイカーズでチアリーダーを務めたことも
女性の名はエリカ・ウエストンさん(36)。大谷を密着取材するフルカウント編集部の小谷真弥氏が語る。
「彼女は現地の放送局『バリースポーツウェスト』のレポーターです。以前はカージナルスを担当し、昨年エンゼルスのレポーターに就任。最近は大谷選手に試合後インタビューする際、『ショウヘイ、アリガトウ』と日本語で感謝を述べるようになっています」
さらにはこんな経歴も。現地記者が明かす。
「エリカはカリフォルニアの大学でPRを学んだ後、現在八村塁が所属するNBAのレイカーズでチアリーダーを務めたこともある。レポーターと“応援のプロ”の二刀流でもあるんだ」
エリカさんは他メディアの誰よりも近い場所で選手たちを取材している。エンゼルスのメンバーと同じ飛行機に乗ることが許され、ベンチのそばで選手たちの機微を常に観察。その成果を詳しくレポートする。
「大谷にはフランクに『調子はどう?』と声をかけているね。球場のロッカールームにも出入りして、選手たちと他愛もない会話を交わすことで距離を縮め、心を開かせようといつも努力している。そういえば大谷と同じニューバランスの靴も履いてるよ(笑)」(同前)
その熱心さが実を結んだのが、今年の開幕戦だ。