遡ること8年前、ある夫婦の離婚協議が双方の両親の立ち会いのもと、行われていた。互いに金銭の要求はしないと合意した後、夫は妻に離婚届を渡した。ところが、その1週間後――。
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縄田本人は容疑を否認
7月18日、娘のA子ちゃん(当時8)を低血糖症で入院させ、共済金を詐取したとして母親の縄田佳純(かすみ)容疑者(34)が逮捕された事件。社会部記者が解説する。
「縄田は今年1月下旬、A子ちゃんに食事を与えず入院させ、共済金を詐取した疑いが持たれています。5年前から同様の症状で入院を繰り返し、詐取額は計570万円近いとされる。さらに府警が縄田の携帯電話を解析したところ、入院後に交際相手との旅行を計画していたメールなどが残されていました。縄田本人は容疑を否認しています」
彼女は一体、どんな人物なのか。大阪府大東市出身で、地元の小中に進学。中学校の同級生が明かす。
「美人で有名やったから、彼氏は2人ぐらいおったと思う。交際期間はそれぞれ半年ぐらいかな。ただ、キレやすくて、先輩に刃向かったりすることもあった」
結婚後も夜遊び癖は収まらず
中学の卒業文集では〈将来、私は『保育士』になろうと思います〉と綴っていた縄田。08年に高校を卒業後、11年に住居型老人ホームで働き始めた。だが、既に“夜の世界”に足を踏み入れていたという。
「成人式の前に飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。ブランドの洋服を何枚も買っていたけど、きっと金を貢いでくれる男がいたんやろう」(小学校の同級生)
そんな縄田が13年に結婚したのが、中学時代の先輩Bさんだ。間もなくA子ちゃんが誕生。だが、夜遊び癖は収まらなかった。
Bさんの親族が振り返る。
「乳飲み子がいるのに、平気で飲み歩いていると聞きました。料理や洗濯はB君や彼の母に頼りきり。そんな生活に耐えられなくなり、15年、B君のほうから離婚を切り出したんです」