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ガムを噛むのはマナーが悪いと言われたのは昔の話。小林教授は「今ではメリットの方が大きい」と語る。その真意とは?

PR提供: 株式会社ロッテ

笑顔に自信がなくなったのは表情筋の衰えが原因

小林弘幸先生
順天堂大学医学部教授
自律神経と腸の第一人者
日本スポーツ協会公認
スポーツドクター
小林弘幸先生
順天堂大学医学部教授
自律神経と腸の第一人者
日本スポーツ協会公認
スポーツドクター

 長く続いたマスク生活が終わりを迎えた今、自然な笑顔をつくるのが難しいと感じる人も多いのではないか。ある調査によれば、マスク生活で「顔や口まわりの筋肉が衰えた」と感じる人はなんと約40%に及ぶ。

「最近、笑顔がぎこちない、声が出にくいという人が目立ちます。これは表情筋の衰えによるものです」というのは順天堂大学の小林弘幸先生。

 表情筋は目や鼻、口を動かす筋肉で喜怒哀楽を表現。円滑なコミュニケーションに欠かせないがそればかりではない。

「口まわりの筋肉が衰えたことで、滑舌が悪くなり人と話したくない、口もとがゆるんで食事の際にこぼしてしまうという人もいます」

 笑う機会が少なくなると、自律神経も乱れがちになる。

「集中力が落ちた、会議中や会話中でも眠くなってしまうと悩む患者さんも少なくない。マスク生活によって心身のバランスを崩し、うつ傾向に陥っている人も多い印象です」

「噛む」ことで自律神経が整い心身とも明るく健康に

 では、衰えてしまった筋肉は、いつになったら戻るのだろうか。

「自然に戻らないようなら訓練が必要。口まわりの筋肉にとって有効なのは『噛む』ことです。食べる際にはひと口30回噛むとよいと言われますが、毎日の食事でそれを意識するのは難しいでしょう。簡単にできて継続できる方法としておすすめしているのが、ガムを噛むことです」

「マスク生活が長引いたことで顔や口周りの筋肉が衰えたと思いますか?」という質問に対し、12.0%が「とても思う」、28.6%が「やや思う」と回答し、40.6%の人が顔や口周りの筋肉の衰えを感じていることが明らかに。n=400(ロッテ調べ)
「マスク生活が長引いたことで顔や口周りの筋肉が衰えたと思いますか?」という質問に対し、12.0%が「とても思う」、28.6%が「やや思う」と回答し、40.6%の人が顔や口周りの筋肉の衰えを感じていることが明らかに。n=400(ロッテ調べ)

 口の周囲には多くの神経があり、噛むことで感覚情報が脳に送られ、体の様々な部位を活性化させる。

「リズムよく噛むと副交感神経が高まりストレスも解消。自律神経が整うため、唾液内の免疫物質が増加する、口中が潤って咳やのどの違和感が楽になるというメリットもあります」

 今年のベースボール世界大会ではガムを噛んでいる選手が多く、注目を集めた。小林先生は千葉ロッテマリーンズや他のプロ野球チームのコンディショニングサポート等も行っており普段からガムを推奨している。

「噛むことで集中力が高まるのに加えて、バランス機能の改善にもつながります。私自身、ゴルフの際には必ず噛んでいますが集中力がまったく違う。過剰な緊張をすることが少なくなり、スコアにもいい影響があります」

 ガムを噛むのはマナーが悪いと言われた時代もあるが、それも昔の話。今ではメリットの方が大きい。

「イライラした時にガムを噛めば、怒りがおさまり、冷静な判断をしやすくなるという効果もあります」

 噛むことで自然な笑顔を取り戻して、心身ともに健康を目指したい。

“噛むこと”は、脳や心、身体にまで大きな影響を及ぼしていることがわかってきた。認知症に備える研究やアスリートのパフォーマンスを上げること、美容効果・学習効率を上げる研究や活動等については、こちらから。

提供/株式会社ロッテ

photo : Yuki Suenaga / text : Ayaka Sagasaki