「脳から聞こえを考える」というブレインヒアリングのアプローチで、補聴器にさまざまな技術革新をもたらしてきたオーティコン。既存技術の壁を越えて、より豊かな聞こえをかなえる「オーティコン リアル」を紹介する。
10人中7人が感じていた補聴器の課題を解決する
包丁で野菜をトントンと刻む音、新聞をめくるガサガサ音――。補聴器をつけていると、暮らしのなかでなじみある音の数々がうるさく感じることがある。オーティコンの調査では補聴器ユーザーの10人中7人が、日常的にこれらの音に煩わしさを感じている実態が浮かび上がった(※1)。
「オーティコン リアル」はそこに解決策を示した。

オーティコンは脳から聞こえを考えるブレインヒアリングの理念に基づいて補聴器を開発している世界的な補聴器メーカーだ。近年の聴覚科学の研究によって、人間が会話を含む、周囲の環境をより自然に理解するためには、あらゆる音の情報が必要になることが分かってきた(※2)。脳に届く音の情報が多いほど、脳が本来持つ能力を発揮できる。
そこでオーティコンは“煩わしい音”に対処する際にも、音のニュアンスを損なわずにバランスを整えることを目指した。2020年には世界で初めて(※3)人工知能DNNを搭載した補聴器「オーティコン モア」を発表。1200万の音の情景を学習済みの高度な人工知能が意味のある音とそうでない音のバランスをとり、脳に必要な音の情景の全体像を届けることを可能にした。その処理をさらに進化させたのが「オーティコン リアル」である。
急な音の変化が起きても聞こえを安定させる
「オーティコン リアル」には、不快な音から聞こえを守る新技術を搭載している。一つは「突発音スタビライザー」。勢いよくドアが閉まるような大きな音だけでなく、小さな突発音も会話の妨げにならないよう高速で対処する。菓子袋の音やコップを置くときの音も耳障りでなく聞こえれば、気を張らずに会話を楽しめる。
もう一つは「風切り音/擦れ音スタビライザー」の存在だ。風のある状況下での会話を助け、補聴器のマイク(音が入力される)部分に髪の毛やマスクが触れた際におこる擦れ音なども軽減する。このような日常よくある場面をサポートする機能を求める人は多いのではないか。
また、さまざまなデジタル機器との無線連携も可能。スマートフォンと接続すればハンズフリー通話ができるほか、テレビアダプターを併用してテレビの音を直接補聴器に流したりと、使い方は自由自在だ。

生活するうえで当たり前の音に悩まされてきた補聴器ユーザーにとって「オーティコン リアル」はまさに待望の補聴器といえるだろう。アウトドア活動やスポーツ、友人との食事などでも会話が弾む。これからの人生をもっと自由にしてくれるはずだ。
※1 Gade et al. (2023). Wind & Handling Stabilizer - Evidence and user benefits. Oticon whitepaper.
※2 EEG, Alickovic et al, 2020、MEG, Puuvada & Simon, 2017
※3 補聴器専用DNNをプラットフォームに直接搭載。世界初(DNNを搭載した補聴器)は2020年11月末時点の情報

写真右:補聴器を装用したところ
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