9月9日、岡山・津山市の駐車場の車の中に、2歳の男の子が約9時間半置き去りにされ、死亡しました。
保育園に預けられる予定だった孫の目瀬陽翔(めせ・はると)ちゃん(2)を車の中に置き去りにし死亡させたとして、過失致死の疑いで逮捕されたのは、陽翔ちゃんの母方の祖母である、柴田節子容疑者(53)です。
亡くなった陽翔ちゃんの父方の祖父が、「めざまし8」のカメラに悲痛な思いを語りました。
目瀬陽翔ちゃんの父方の祖父:
わしの方が死んでもいいぐらい、代わりにな。どれだけ人生の中でこの世の中を見た…あの子が。たった2歳で…。
向こうのお母さん(柴田容疑者)も、わしどころじゃなく、陽翔がかわいい、かわいい言うて、もうずっと生まれた時から抱っこして面倒見て。そのぐらいかわいがっていたんだけど。
尊い命が奪われる悲劇は、なぜ起きてしまったのでしょうか。
「考え事をしていて忘れてしまった」保育園に連れて行くはずが…
事件が起きたのは岡山・津山市。9日、柴田容疑者は、娘から孫の陽翔ちゃんを保育園に連れていくよう頼まれていました。
陽翔ちゃんの自宅から保育園までは、直線距離でわずか350mほど。
しかし、柴田容疑者は保育園には行かずに勤務先の病院へ。午前8時15分頃、陽翔ちゃんを車に残したまま仕事に向かったのです。
そして午後5時40分ごろ、仕事を終えた柴田容疑者が車に戻ると、後部座席のチャイルドシートに座り、シートベルトが締められた状態でぐったりしている陽翔ちゃんを発見。この時すでに9時間半近くが経過していました。
この日の津山市の最高気温は31.7℃。警察の検証によると、車内の温度は42℃まで上昇していた可能性があるといいます。警察は熱中症で死亡した可能性があるとみて調べています。
柴田容疑者は警察の調べに対し、「考え事をしていて忘れてしまった」などと、容疑を認めています。
近所の住民によると、出産を間近に控える娘の子育てに協力するため、陽翔ちゃんの保育園の送迎をしていたという柴田容疑者。