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阪神18年ぶりにセ・リーグ優勝「思いあふれた」とファンら「六甲おろし」を歌い熱狂の渦 道頓堀川にも…

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阪神のリーグ優勝が決まり、道頓堀川に架かる戎橋に集まった阪神ファンら=14日午後、大阪市中央区

 阪神の18年ぶりのセ・リーグ優勝が決まった14日、大阪・ミナミの道頓堀には歓喜の瞬間を待ち望んだ多くの人が詰め掛けた。「人生で一番」「うれしい」。ファンらは球団の応援歌「六甲おろし」を高らかに歌い、熱狂の渦に包まれた。優勝を祝って道頓堀川に飛び込む人の姿も見られた。

 道頓堀名物看板の一つ「グリコサイン」がある戎橋。優勝決定の瞬間、「おお」と地鳴りのような大歓声が響き、六甲おろしの大合唱が湧き起こった。

阪神優勝を受け、トラブル回避のため一時封鎖された戎橋=14日午後、大阪市中央区

 大阪市の会社員西條緋奈乃さん(25)は「今まで生きてきた中で一番最高で幸せだ」と興奮を抑えられない様子。優勝の瞬間は涙が止まらなかったといい、「18年の思いがあふれた」と語った。会社員槙野拓也さん(28)は「チケットが取れなかったので盛り上がるために来た。めちゃくちゃうれしい」と喜んだ。

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 大阪府警は韓国・ソウルの梨泰院で昨年起きた雑踏事故も踏まえ、昨年のハロウィーン時の6.5倍となる約1300人を動員。戎橋周辺5カ所にDJポリスを配置し、戎橋の通行を一時規制した。府警によると、2003年のリーグ優勝時は5000人以上、前回05年の優勝時は55人が道頓堀川に飛び込んだ。

 阪急阪神百貨店の阪神梅田本店(大阪市北区)では閉店後、従業員らがテレビで試合を見守った。優勝が決まると万歳三唱。催事場を装飾する松井千紘さん(26)は、「危ない場面もあったが、優勝できて良かった」と安堵(あんど)の表情。営業企画担当の吉川直希さん(37)は「18年ぶりの『アレ』(優勝)なので感無量」と声を弾ませた。JR大阪駅前では号外が配られた。

 本拠地の甲子園球場(兵庫県西宮市)周辺でも、チケットを入手できなかったファンらが集い、優勝決定の瞬間には、大きな歓声がこだました。50年来のファンという同県宝塚市の男性会社員(59)は「最高。生きていて良かった」と興奮した様子。阪神びいきで知られる同県尼崎市の「尼崎中央三丁目商店街」で振興組合理事長を務める寺井利一さん(62)は「チームと共に街を盛り上げ、いつまでも活気のある商店街をつくりたい」と意気込んだ。

阪神18年ぶりにセ・リーグ優勝「思いあふれた」とファンら「六甲おろし」を歌い熱狂の渦 道頓堀川にも…

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