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「スーパー歌舞伎」を生んだ風雲児・市川猿翁さん83歳で死去『ヤマトタケル』『オグリ』『新・三国志』シリーズなど

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genre : エンタメ, 芸能

市川猿翁さん

 「スーパー歌舞伎」の生みの親で、三代目市川猿之助として宙乗りや早変わりなどのケレンを取り入れた舞台で人気を集めた歌舞伎俳優の市川猿翁(いちかわ・えんおう、本名喜熨斗政彦=きのし・まさひこ)さんが13日午前6時55分、不整脈のため東京都内で死去した。83歳だった。東京都出身。葬儀は親族葬で行い、後日お別れの会を開く。

 三代目市川段四郎の長男で、1947年に7歳で市川団子を名乗って初舞台。63年5月、三代目猿之助を襲名した。

 68年には「義経千本桜」の狐忠信で宙乗りを行い、当たり役になった。宙乗りは「猿之助歌舞伎」の代名詞となり、5000回を達成した際にはギネスブックに登録された。

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 復活通し狂言や古典の新演出に加え、新作歌舞伎の創造にも意欲的に取り組んだ。86年、「古事記」を基にしたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を初演し、大ヒット。スーパー歌舞伎はその後、「オグリ」「新・三国志」シリーズなど数々の作品で展開された。88年に「猿之助十八番」を家の芸として制定。2010年には「猿之助四十八撰」をまとめた。

 03年に脳梗塞を患ったが、12年6月の公演で復帰。猿之助の名を、当時市川亀治郎だったおいに譲り、自身は二代目猿翁を襲名したが、13年末の公演を最後に再び舞台から遠ざかっていた。

 長男は俳優で後に九代目市川中車として歌舞伎界入りした香川照之さん、孫は歌舞伎俳優の五代目市川団子さん。00年紫綬褒章、10年文化功労者。

「スーパー歌舞伎」を生んだ風雲児・市川猿翁さん83歳で死去『ヤマトタケル』『オグリ』『新・三国志』シリーズなど

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