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お金持ちのほうが本を多く読んでいるのは、一定の根拠があるという話です。

マイクロソフトの元CEOであるビル・ゲイツ氏は大の読書家として知られています。夏休み前や年末に、自身が読んだオススメ本を投資家に紹介することが恒例となっており、毎年注目を集めています。

なぜテレビやネットではだめなのか

お金持ちの方々に言わせると、「テレビは原則として無料で視聴できるけれど、世間ですでにはやっていることを後追いする媒体だから情報鮮度が悪く、時間効率も悪いため最近は視聴時間が減った。またネットの情報は全体像を部分的に切り取ったものばかりで、必ずしも信頼が置けない。それに比べると、本は出版社が編集しているためある程度は信頼できるし、1冊読むことでその分野の知識を体系的にインプットできるのでよい」とのことです。

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大変好奇心が旺盛なある知り合いのお金持ちは、「本は発売された時点での世間のニーズやトレンドを示していることが多いから、情報のインプット源としては最適だよ」とも言っていました。

お金持ちの方は、そうした書籍からの情報を少しでも早く手に入れるため、本を買う際には発売日前にネットで予約注文を入れ、発売当日に届くようにしていることもよくあります。

本を発売日に買うことで、最新かつ信頼性の高い情報をいち早く手に入れられますし、その最新情報を誰かに話すことで話のネタにすることもできるからです。

本に支払うお金は自分への投資

お金持ちのお宅を訪問したとき、私がまったく知らない新しい知識や考え方を教えてもらい、そのあとに「実はこれ、今日発売の本に書いてあったんだけどね」と笑顔を向けられたことは、一度や二度ではありません。

「今日出たばかりの本の内容を知っている人は少ないから、そこに自分の意見や価値観などを少し加えて周囲に話すだけでも、すごい人だって勝手に勘違いしてくれるんだ(笑)」と教えてくれたお金持ちの方もいました。

いずれにせよ、信頼できて新鮮な情報には値段が付けられない価値があると考えて、積極的に買いに行っているのがお金持ちです。