行動経済学は、経済学と心理学が融合したものと解釈され、人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのかについての研究をする学問です。人々が実際には非合理的で予測可能なパターンに従って意思決定を行うことが示され、こうした知見をデジタルマーケティングに応用することで、消費者行動をより深く理解し、効果的なマーケティング戦略を構築することができるのではと、近年注目が集まっています。
商品やサービスの提示方法を工夫し、消費者の受け取り方を変えるフレーミング効果やコミュニケーションを通じ価格差等をつけるアンカリング効果、「期間限定」「特別セール」などの損失回避の心理、他にも初頭効果、ザイオンス効果、ソーシャルプルーフやエモーショナルアピール、インセンティブなどを用い、OMOへの応用、アプリによる顧客接点の強化、行動を先読みするデータの活用、顧客体験の創出などその活用の幅は広がっています。
そこでシリーズカンファレンス真実の瞬間第12弾では、「マーケティング戦略を再定義」をテーマに、消費者行動の深層心理に基づいたマーケティング、OMO、アプリ、データ活用、体験価値の創出などについて、アカデミックな視点や実践者の事例などを検証し、最新のマーケティング戦略をわかりやすくひも解きます。
≪開催概要≫
日 時 2024年9月13日(金) 14:00~15:30
会 場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、マーケティング部門、販売促進部門など
定 員 会場参加50名/オンライン参加300名
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 ヤプリ
〇来場特典
ご来場の皆様へ、阿部誠氏の著書「ビジネス教養 行動経済学」をプレゼント
≪プログラム≫
14:00~14:50 基調講演
『人を“その気”にさせるマーケティングの極意』
~ノーベル賞を授与された行動経済学とは?~
東京大学大学院経済学研究科・経済学部
教授
阿部 誠氏
1991年MIT博士号(Ph.D.)取得後、同年からイリノイ大学助教授に就任。1998年東京大学助教授を経て、2004年から現職。フンボルト大学(ドイツ)、UCLA、イェール大学、ニューサウスウェールズ大学(シドニー)、シンガポール国立大学にて、客員教授、准教授、研究員を歴任。ノーベル経済学賞受賞者との共著を含め、マーケティング学術雑誌に論文を多数掲載。2003年にJournal of Marketing Educationからアジア太平洋大学のマーケティング研究者 第1位に選ばれる。日本マーケティング・サイエンス学会の代表理事、学会誌前編集長。
おもな著書に『(新版)マーケティング・サイエンス入門:市場対応の科学的マネジメント』(有斐閣)、『マーケティングの科学―POSデータの解析』(朝倉書店)、『大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)、『東大教授が教えるヤバいマーケティング』(KADOKAWA)、『大学4年間の行動経済学が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)などが、監修に『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学』(新星出版社)などがある。
14:50~15:30 スペシャルトークセッション
「こだわりを持ったアパレルブランドが、地域活性から世界進出まで」
~ 鎌倉シャツの30年間と成功の秘訣 ~
メーカーズシャツ鎌倉株式会社
デジタルマーケティング室 GM
安村 隆志氏
印刷会社や広告代理店を経て、2014年にメーカーズシャツ鎌倉に入社。入社後はEC部門での業務に取り組み、ブランドのオンライン展開に注力。2024年からは、デジタルマーケティング室でGMとして、SNSやデータ分析を活用したマーケティング戦略の策定と実行に携わり、お客様にとって、鎌倉シャツがさらに身近で魅力的なブランドとなるよう、努力を続けている。身長191cm、スポーツ経験無し。
メーカーズシャツ鎌倉株式会社
オンラインショップ責任者
土屋 静可氏
2011年入社。日本国内、NYの店舗マネージャー経験を経て、現在オンラインショップのチーフマネージャー。持ち前の感性と論理的思考の掛け合わせで、お客様に「液晶越しでも鎌倉シャツでの時間をいかに楽しんでいただけるか?」を日々考えている。
座右の銘:物は言いよう。気の持ちよう。
趣味:カラオケ(社内でガチカラ部を設立。部員20名)
株式会社ヤプリ
執行役員CCO
金子 洋平 氏
大学卒業後、GMOインターネットでマーケティング、営業、新規事業立ち上げを経験。24歳で「ファッション×インターネット」をテーマに起業、ファッションメディア、ファッションECを11年運営。2016年よりアプリプラットフォーム「Yappli」の株式会社ヤプリに参画。