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福本氏が語る、「盗塁の技術が格段に上がっている」ワケ
現役時代、13年連続盗塁王に輝き、1993年に抜かれるまで生涯盗塁数の世界記録保持者(1065盗塁)だった福本豊氏は、大谷の進化に太鼓判を押す。
「何より今季はスタートが抜群。一歩目がスムーズに出ているからトップスピードに早く乗れている。盗塁の技術は昨年と比べて、格段に上がっています」
シーズン106盗塁の記録を持つ福本氏がもし今、メジャーでプレーしたら……。
「試合に出続けられたら100以上盗塁できると思うけどね。ただメジャーは日本より試合数が多いし、移動時間も長いから僕は体力的に無理やと思います。大谷君には過酷な条件を乗り越えるだけの体力もあるから素晴らしい」
「さらなる秘策」を伝授
今後はマークも厳しくなるが、福本氏は50盗塁達成に向け「さらなる秘策」を伝授する。
「よく言うてるんやけど、2塁から3塁への盗塁を狙う方が簡単。ピッチャーからしたら、ランナーがセカンドにいると、ヒットを打たれたら一点とられる。1塁にランナーがいる時よりもバッターに集中するんです。彼は2塁打もよう打ってるから狙い目やね」
塁に出たときの心構えは
「自分で行くか、行かへんか」だと説く。
「スタートを切って勝負する気持ちがあるかどうか。相手投手をよくみて、スタートしてええのか、あかんのか、自分でしっかり決めて走ることが大事です」