〇企画趣旨
厚生労働省が集計する「職業紹介事業報告」によると、人材紹介会社の数は、2000年以降、リーマンショックによる停滞を除き、増加傾向が続いています。2023年度は30,113社を数え、企業の人手不足が深刻さを増す中において、市場規模は拡大の一途をたどっていくことが予測されます。しかしながら市場の拡大とともに課題も顕在化してきています。
多くのエージェントが、競争に勝つべく、クライアント企業からの依頼を迅速にこなすため、大量の候補者を短期間で紹介しようとする「量重視」のアプローチを進めた結果、候補者の適性や企業文化とのマッチングを十分に考慮しないまま進行するといったことも少なくはなく、また、新規参入による経験の浅いエージェントが増加したことも相まって、結果としてエージェントの「質」の低下、信頼の低下を招くといったことも起きています。質の高い紹介よりも、迅速な契約成立が優先されることが多くなることで、企業側と候補者側の両方が不満を抱く可能性が高まり、かえって企業成長の足かせになることは避けなければなりません。また、優秀な人材の獲得を目指す採用企業側には、求人を伝えるだけではなく、エージェントに人材を紹介したい、きっと活躍してもらえると思ってもらえるようなエンゲージメントを築き上げ、優先順位を高めることも不可欠となっています。
さらには、生成AIをはじめとするAI技術の急速な進化にともない、採用プロセスの自動化や効率化、マッチング制度の向上など、本来人材エージェントに求められていた「紹介・仲介」における差別化、付加価値の創出がAIにより当たり前の品質になる時代が目の前まで迫っており、新しい価値創造の必要性が浮き彫りになってきています。「衰退」か、それとも「再生」か。人材エージェントはまさに戦国時代に突入したといえるでしょう。
そこで本カンファレンスでは「エージェント・サバイバル」をテーマに、「質」の高い人材エージェントのあるべき姿、エージェントから信頼される採用企業側の行動変容について国内外のトレンドなども踏まえながら検証し、生成AI時代に求められるエージェントの存在価値、人材エージェントが日本企業の成長に果たす役割の再考、最適な関係性を実現するAI技術の活用など、多様な視点から考察をできればと存じます。
◆生成AI×人材エージェントへの期待
生成AI企業のトップランナーである「オルツ」と人材業界に深い知見を持っているゲストが掛け合わさることで、生成AIを活用した人材エージェントの今後の活路や市場価値向上のきっかけを見出せる場を創出します。
◆新企画“オルツエージェントチーム“の発表
“オルツエージェントチーム“というエージェントに月50-100万円の固定報酬を支払ったり、SO(ストックオプション)付与を行うといった業界初の企画を、エージェント向けに初めて発表する場となります。当日ご参加のエージェントから1期のチームメンバーを選抜できればと存じます。
≪開催概要≫
日 時 11月19日(火) 14:00~18:00
会 場 会場対面およびオンラインでのハイブリッド開催
会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 人材エージェント会社にお勤めの方、ならびに企業経営者、
経営幹部、人事部門、経営企画部門の部門長など
※会場参加に関しましては、お席に限りがあるため対象外のお客様のご参加はお断りする場合がございます。
定 員 会場参加 70名 / オンライン参加 500名
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
共 催 株式会社オルツ(東京証券取引所 グロース市場上場企業)
申込特典 申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴が可能
〇来場特典
会場へご来場のお客様へは、「採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ」を1冊プレゼント
≪プログラム≫
14:00~14:10 オープニング
オルツが描く“生成AI”戦略ストーリーと求める人材像
株式会社オルツ
代表取締役社長 / CEO(Chief Executive Officer)
米倉 千貴氏
1977年生まれ。愛知大学文学部在学中から、株式会社メディアドゥ(東証1部:3678)に参加。2001年同社取締役に就任。2004年に独立し、有限会社STARBUGを設立、代表取締役に就任。(2018年1月、株式会社未来少年へ吸収合併し消滅)2006年株式会社未来少年を設立、代表取締役に就任(現任)。年商15億円の企業に成長させる。2014年11月株式会社オルツを設立、代表取締役社長に就任。
14:10~14:40 基調講演
「人材紹介サービスを取り巻く外部環境の未来」
人材ビジネスは今後どんな変化にさらされ、どう対応するべきか?
~求められる提供価値と生存戦略
ルーセントドアーズ株式会社 代表取締役
「採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ」
黒田 真行氏
1965年生まれ。1988年 リクルート入社。「B‐ing」「とらばーゆ」「フロム・エー」関西版編集長を経て、2006年から2013年まで「リクナビNEXT」編集長、その後「リクルートエージェント」HRプラットフォーム事業部部長、「リクルートメディカルキャリア」取締役などを歴任。2014年、ルーセントドアーズ株式会社を設立し、35歳以上のミドル世代を対象とした支援サービス「CareerRelease40」を運営。2019年、転職を前提としない中高年のキャリア相談プラットフォーム「CanWill」開設。また、転職メディアや人材紹介事業などの人材ビジネス各社の経営課題解決を支援する事業強化コンサルティングも展開している。著書に『転職に向いている人 転職してはいけない人』(日本経済新聞出版社)、『40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人 』(PHPビジネス新書)。
14:40~15:00 基調対談およびQ&A
「エージェント・サバイバル」
人材エージェントへの期待と課題
ルーセントドアーズ株式会社
黒田 真行氏
×
株式会社オルツ
取締役CFO / Board director CFO
日置 友輔氏
大阪市生野区生まれ。京都大学農学部応用生命科学科修士課程を修了後、モルガン・スタンレーに入社。日本オフィス投資銀行本部にてIPOやM&A、PO等に携わる。その後グローバルバイオテックベンチャー企業の日本事業拡大に際し参画、PoCや新規事業開発、投資家コミュニケーション等に携わる。その後現職。
15:00~15:30 将来構想
「生成AIが変える、人材・人材エージェント」
~HRテックの最新動向とオルツの将来構想~
15:30~15:40 休憩
15:40~16:10 ゲストスピーチ
「人を選ぶ技術」
~ 期待以上の出会いを創り出す人材エージェントの存在価値 ~
グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー
『人を選ぶ技術』
小野 壮彦氏
アクセンチュア入社後、起業したITベンチャーを楽天へ売却。楽天社長室勤務、Jリーグ・ヴィッセル神戸取締役を経て、ベンチャー取締役を歴任後、2008年エグゼクティブサーチファーム、エゴンゼンダー社に入社。パートナー就任。2017年ZOZOに転じ、本部長としてゾゾスーツ事業を立ち上げ、海外展開。2019年より日本最大級のベンチャーキャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズにて投資先の成長支援に従事。早稲田大学商学部、SDAボッコーニ(MBA)卒業。著書「人を選ぶ技術」
16:10~16:30 対談&QA
グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー
『人を選ぶ技術』
小野 壮彦氏
×
株式会社オルツ
Head of Talent Acquisition
福本 英氏
16:30~17:00 クロージングセッション
「新企画“オルツエージェントチーム”の発表」
株式会社オルツ
取締役CFO / Board director CFO
日置 友輔氏
17:00~18:00 懇親会&相談会
登壇者、参加者同士の交流の機会としてご活用ください。
また、相談会では、生成AI銘柄で初の上場企業「オルツ」のAIのエキスパートとしてCROの保坂 文哉氏、ならびにAI Solutions事業部長の浅井 勝也氏が、AIを活用した業務改善の相談を承ります。