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子どものすこやかな成長を守るために、児童相談所はさまざまな虐待を早期発見する重要な機関とされている。家族という閉ざされた場所に介入するのはとても難しく、それなのに何か起きてしまったときは、真っ先に責任を追及される立場でもある。

重々わかっているけれども、今回の一連の対応には、疑問を感じてしまう。ハーさんは、犯罪行為やオーバーステイで摘発されたわけではない。日本人の子どもを妊娠した、留学生にすぎないのだ。

吉水 慈豊(よしみず・じほう)
NPO法人日越ともいき支援会代表理事、浄土宗僧侶
1969年、埼玉県出身。大正大学を卒業後、1996年に浄土宗の伝宗伝戒道場を成満し、僧侶となる。2013年に日越ともいき支援会を設立し、ベトナム人技能実習生・留学生の命と人権を守る支援活動を開始する。2020年に東京都より非営利活動法人として認可された。