日夜スクープを求めて奔走する「週刊文春」の記者たち。決定的な瞬間を抑えるため、あるいは渦中の人物を直撃するために欠かせないのが「張り込み」だ。
張り込みの現場では、取材対象者が動きを見せるまで目を離すことができない一方で、長時間に及ぶことも少なくない。そんなとき、記者たちはどう過ごしているのだろうか。「週刊文春」の張り込みのスペシャリスト3名に、その裏側を語ってもらった。
M記者:40代男性。兵庫出身で、親の代から続く生粋の阪神ファン。不倫や熱愛のスクープを数多く担当。
I記者:30代女性。学生時代はバックパッカーとして中央アジアや中東を放浪。海外ネタや皇室関係に強い。
O記者:30代男性。元カメラマンで、直撃から撮影まで何でもこなす。学生時代はサッカーに熱中。1児の父。

過酷な“張り込み”現場の実態。海外を飛び回るケースも
――みなさん、お仕事お疲れさまです。今日も取材ですか?
M記者 僕は久しぶりにオフでした。昨日まで某アスリートの不倫を追っていて、ようやく一息ついたところです。
I記者 それはお疲れさまです……。私もさっき今週分の原稿を書き終えたところで、今夜は次の取材先に会いに行きます。
O記者 僕はこのあと、取材対象者を直撃するために張り込みですね。数週間にわたって担当している案件で、いよいよ大詰めの段階になりました。
――張り込みは相当ハードだと聞きます。長時間に及ぶことも多いですよね。
I記者 私は平均すると週1、2回ですし、長くても半日で切り上げちゃいますけど、車の中で待っていることが多いので、腰が痛いです(笑)。ずっと目を凝らして人を探しているので目も疲れます。他の2人はずっと張り込みをしているので、ちょっと想像できないかも……。

O記者 僕らはほぼ毎日ですね。出張も多いので、移動日を除くと週5日ぐらいかな? どれぐらい時間がかかるかは相手の動き次第なので日によりますけど、もっとも長かったケースで48時間、張り込みし続けたことがあります。
――えっ、48時間、丸2日ですか?
O記者 といってもほぼ飛行機の中です。東南アジアから帰国する取材対象者を追っていたら、日本に到着して帰宅した直後に空港へUターンして、そのままハワイに行かれてしまって(笑)。それをずっと追いかけていたら、2日経っていました。でも、M記者はもっとすごいですよ。
M記者 僕は前に他誌の編集部にいたときに72時間というケースがありました……。合間に15分ぐらいの仮眠を何度か取った以外はずっと張り込みで、さすがにしんどかったですね。なんとか写真が撮れて、報われたのでまだ良かったんですけど。
ラジオを聞いたり、レシピを考えたり…一番人気の“過ごし方”は?
――純粋な疑問なんですが、そんなに長い間、何をして過ごしているんですか?YouTubeを見るとか、漫画を読むとか…?
M記者 いや、それは基本的にできないですね。いつ取材対象が出てくるかわからないので、目線を切れないんですよ。なので、できることといえば、チラっとスマホを見るとか……。トイレに行くときにコンビニに寄って、そんなに欲しくないものを食べちゃったりもします。
I記者 私もガムはよく噛みます。それと、手のツボを押してくれる健康グッズを握ってマッサージしてみたり、ですかね。やることがなさすぎて、目と耳以外のスイッチをオフにして意識を飛ばしていることもあります。
――そんなことができるんですか。
I記者 慣れてくるとできるんですよ(笑)。O記者はどうですか? どうやって時間を潰してるか、参考にしたいです。
O記者 僕は対象者が出てきてから動くための休憩時間と割り切って、身体を休めることに集中するときも多いけど……それ以外だと、レシピを考えてるかな。奥さんが妊娠したときに、僕ができるのって料理ぐらいしかないなと思って、勉強したんですよ。高タンパクなお肉は加熱すると硬くなりやすいので、それをどうすれば柔らかく調理できるか……とか。
I記者 へえー、そんな趣味が。

O記者 流し聞きできるコンテンツも良いよ。僕はとろサーモンのラジオを聞いたり、怪談が好きなので三木大雲のYouTubeチャンネルを流しっぱなしにしたりしています。
M記者 僕もラジオは聞く。でも、ハガキ職人がいるようなラジオだと面白くて聞き入っちゃうのと、阪神ファンなので野球中継を聞いていることが多いかな。テレビよりも細かく説明が入るので音声だけで十分楽しめて、ありがたい存在ですね。
O記者 あとはやっぱりタバコ。やっぱり張り込み中って暇だしリラックスしたいし、タバコはすごくちょうどいいんですよ。I記者も喫煙者だよね?
I記者 はい、でも禁煙したいんですよね。ここ数年、警察署とか裁判所から喫煙室がなくなったじゃないですか。ちょっと吸いにくくなってきたな……と思って。ノンスモーカーの夫からも禁煙してほしいと言われていて、カバンの中に入れていたタバコがいつのまにか静かに消えてたりすることもあって、圧を感じます(笑)。自分でも口臭や歯の黄ばみはやっぱり気になりますし。
M記者 編集部でも禁煙する人が増えたよね。以前は記者の半分以上がタバコを吸ってたけど、今は3割ぐらいになってるんじゃないかな。
I記者が禁煙に成功!? ノンスモーカー・M記者もハマった“あるもの”
――M記者はノンスモーカーですが、同じ張り込みの現場に喫煙者の方がいるとどう思いますか?
M記者 慣れてはいますけど、やっぱり煙たいなと思うときはありますね。最近は目の前で喫煙されることはほぼないですが、張り込みに使っている車にはもう匂いが染み付いてしまっていて(笑)。その場では吸っている人がいないのに、車を降りると髪や服が焼肉に行った帰りと同じぐらい煙たくなっていることもあります。
I記者 ノンスモーカーでも「吸っていいよ」と気を使ってくれる人もいるんですが、さすがに吸えないですね。喫煙者の中でも、加熱式タバコに切り替えた人の車の中では吸いづらいです。なのでどうしようもないときは、トイレに行くと言って、トイレには行かずにタバコを吸っているときもあります(笑)。
O記者 加熱式タバコにはしないの? 僕もいっとき禁煙しようかなと思った時期があったけど、ちょうど加熱式タバコが出てきた頃で止め時を失ったんですよね。奥さんも、加熱式タバコに切り替えてからは嫌な顔しないし。
I記者 ズボラなので、充電が面倒くさいんですよ……。あとやっぱり紙に比べると吸いごたえが物足りなくて。だから加熱式にするぐらいなら禁煙したいです。
――今回、みなさんにはニコチンレスの「NICOLESS VAPE」を2週間使っていただきました。NICOLESS VAPEは加熱式タバコのような見た目ですが、火もたばこ葉も使わず、フレーバーの付いたリキッドを電気で加熱して、その蒸気を吸う商品です。試してみて、どうでしたか?
I記者 率直に美味しかったですね。フルーツフレーバーと聞いてどうかなと思ったけど、スッキリしていて甘すぎないですし。特に赤のRED MIXBERRYは、イチゴっぽい後味が癖になる感じで好きでした。
O記者 僕もRED MIXBERRYが一番好きかな。あと、加熱式タバコは温かいけど、NICOLESS VAPEは冷たくて清涼感があるから、車の中での気分転換にも良さそうです。

M記者 僕は黒のFREEZE BLACKが一番好きですね。甘くないミントガムみたいな感じですけど、ガムはゴミが出るし、味がなくなったら終わりです。その点、NICOLESS VAPEはリキッドが切れるまでずっと吸える。黄色のGOLD LEMONも爽やかで良かったです。
O記者 個人的にびっくりしたのは煙の量。僕が普段吸っている加熱式タバコよりも多くて、紙タバコぐらいあると思った。
I記者 吸っているところを見ても、ニコチンレスとはまったく分からないですよね。友達が働いているスナックに遊びに行ったときにも吸ってみたんですけど、周りから何も言われなかったです。タバコじゃないと思ってなかったみたいで。それで私、実はこの2週間タバコ吸ってないんです。
O記者 えっ、禁煙に成功したってこと?
I記者 張り込み中みたいに手癖で吸ってしまいそうなときだけNICOLESS VAPEを使うようにしたら、思っていたよりもすんなり禁煙できちゃいました。タバコを見ると吸いたいとは思うんですけど、加熱式タバコよりも煙を吸っている感じがあるので、今のところ満足できていますね。

M記者 僕も意外な副産物があって。張り込みのときって喫煙所が便利だったりするんですよ。外に灰皿が置いてあるところだと見やすいし、タバコを吸っていれば同じところに長時間いても自然だから。でも逆に僕みたいなノンスモーカーはめちゃくちゃ不自然なので、これまでは諦めてたんだけど……NICOLESS VAPEがあれば、これからはカモフラージュできるなと。
O記者 普通に仕事に役立つんだ。経費で落ちますかね?(笑)
I記者 現場でも大いに活用できそうですね。私も禁煙はしたいけど、喫煙所の雰囲気が好きなのと、喫煙者コミュニティーがなくなるのは寂しいなと思っていたので、NICOLESS VAPEを知れて良かったです!
NICOLESS VAPE(ニコレスベイプ)
GREEN APPLE/RED MIXBERRY/GOLD LEMON/
FREEZE BLACK/WHITE GRAPE
1本2ml・1,408円(税込)

