前原氏以外を若手で固めた新執行部も一枚岩ではない。別の維新議員が語る。

「昨年の政治改革法案の党内調整を巡っては、青柳仁士政調会長(46)の独断専行ぶりが目立った。岩谷良平幹事長(44)やその周辺はこれに反発し、臨時国会終盤には岩谷氏に近い議員の間で“青柳解任論”が浮上したほどでした」

 野党間でも埋没気味だ。1月4、5日に実施されたJNNの世論調査では、維新の政党支持率は前回から1.5ポイント下落の2.5%。立憲民主党の8.2%や国民民主党の11.0%から大きく水を開けられる結果となった。

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〈馬場伸幸さん生誕祭〉の案内状

 そんな中、密かに企画されていたのが冒頭のイベント。案内状には大きくこう記載されている。

〈馬場伸幸さん生誕祭〉

 開催日は1月27日。場所は都内の居酒屋で、会費は1万円だ。発起人欄には前原氏や岩谷氏をはじめ21人の維新の国会議員らの名前がずらりと並ぶ。

 

 馬場氏流の“飲み食い政治”は、新体制でも継続中なのか。生誕祭の発起人代表で、馬場執行部時代から党両院議員総会長を務める石井章参院議員(67)に経緯を聞くと、

「去年、馬場ちゃんの慰労会の調整をしていたら、ちょうど1月が誕生日だったので“生誕祭”にしようと。前原さんに『どうする?』って聞いたら『僕も参加する』と」

 馬場氏の「飲み食い政治」を巡る批判については、

「それは橋下さんが言っただけのこと。だって、他党との交渉の時に『5000円でやりましょう』なんて言ったら(国民民主党幹事長の)榛葉賀津也なんか(維新側を)誰も誘ってくれなくなっちゃう。マスコミの皆さんと飯食いに行ったりするのもあるし、地方行脚の時に地方議員の夕飯代を出したりもしたんでしょう」(同前)

 馬場事務所に1月14日に質問状を送付すると回答はなかったが、「この日の夕方に生誕祭の中止が決まりました」(別の維新関係者)。

 これで飲み食い政治からは決別?