札幌・ススキノのホテルで男性が殺害された事件で、起訴された親子のうち父親の4回目の裁判が1月22日に行われた。

検察側は遺族の調書を読み上げ、その心情を明らかにした。

検察側が遺族の調書読み上げ

父親・田村修被告の4回目の裁判員裁判。

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1月22日、検察側は遺族の調書を読み上げた。

 

被害男性の長男が連絡を受けたのは、事件発覚から2日後だった。

息子の言葉 「望んでいるのは極刑です」

「父が亡くなったのを知ったのはおととし7月4日で、母から電話があり、何も考えることができず頭が真っ白になりました。父は黙々と作業するのが好き、人と話をするのが好き、にぎやかな場所が好き。父はまだやりたいことがあったと思います。望んでいるのは極刑です。一家全員刑務所に入れて、二度と出てきてほしくないです」(検察が読み上げた被害男性の息子の言葉)

2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性の遺体が発見された事件。

 

男性の妻は、夫が帰ってこないと相談に訪れた警察署で、男性に似た人物が写る防犯カメラの写真を見せられる。

そして。

刑事から『実は頭がないんです』 これが現実か分からなく―

「刑事から『ススキノで遺体が見つかりました』と言われ、何が起こっているか、何を言っているのか、よく分かりませんでした。『指紋で本人か確認したい』と言われ、『顔を見れば確認できます』と答えたら『実は頭がないんです』と言われました。これが現実か分からなくなりました。頭の中で違うよなと思うが、写真はパパだし。いい夫で、いい父親だったと今も思っています。なぜ夫が殺されなければいけなかったのか」(検察が読み上げた被害男性の妻の言葉)

また、被害男性との人生については。

「平成30年ごろから私が夜勤の仕事をするようになり、生活がすれ違うようになりました。会話もほとんどなくなりましたが、会えば挨拶し、お互いの誕生日のときには寿司屋に行ったりしました。3、4年前から(夫は)ススキノへ行くようになり、遊びに行くときは1泊していたので、今回も1泊してくるだろうと思いました。私はススキノに行くことについて、今思うと寂しかったのではないかと思います。ただ寂しかったんだろうなと思います」(検察が読み上げた被害男性の妻の言葉)

前日の裁判では瑠奈被告との会話も公開

また、この前日の裁判では検察側が、修被告のスマートフォンに残されていた瑠奈被告との会話の音声データも公開した。

 

「なんだと思ってるんだよ。さがれ!ああ!?とっとと消えろ」(瑠奈被告の音声)

「申し訳ございませんでした。合間、合間に確認したつもりでしたが、不十分でした。Todayはこの時間ですと、ゲームセンターですとか、ドライブしたり、行きたいところがあればドライブすることが可能だと思います」(修被告の音声)

修被告の次回の裁判は1月29日の予定だ。