「五輪を担当して箔がついてきたのになぜ……」
関係者からそう惜しむ声が漏れているのは、NHKの中川安奈アナ(31)。日刊スポーツが1月31日、3月末の退局とフリー転向を報じたのだ。
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パリ五輪で炎上、「NHKアナらしくない」
「中川は東京都出身。父親の仕事の関係で3歳から4年間はフィンランド、10歳から4年間はプエルトリコで育った帰国子女です。慶應湘南藤沢中等部・高等部に進学し、慶應大時代にはミス慶應ファイナリストに選ばれた。ゼミでジャーナリズムを学び、論文ではヘイトスピーチをテーマにした。新大久保を訪れたり、京都の朝鮮学校にアポ取りして取材に行ったそうです」(スポーツ紙記者)
2016年にNHKに入局し、秋田、広島を経て、20年に東京アナウンス室に異動。「あさイチ」リポーターや「サンデースポーツ」キャスターなど看板番組を担当する次世代エース候補だった。世間の注目を集めたのは昨夏のことだ。
「パリ五輪でキャスターに抜擢され、開会式直前、エッフェル塔をバックに中継を行いました。その際、白のジャケットにベージュのインナーを合わせていたのが、光の加減で『裸に見える』と炎上したのです。ただ、この服装は局側が用意した衣装だった。そのため本人は『何で私が怒られなきゃいけないの』とコボしていました」(NHK局員)
NHKアナとしては珍しく、インスタグラムの個人アカウントで、私服や他局アナとの交流を積極的に発信。フォロワー約9万7000人を誇るが、物議を醸すこともあったようだ。
「彼女のインスタを転載したネットのコタツ記事はPVも良いらしく、本人も満更ではなかった。ですが一部の局員からは『NHKアナらしくない』と眉を顰められていた。際どいと判断された写真の削除を指示され、納得いかないこともあったようです」(同前)
フリー転身の決意
そんな中川アナにとって、退局の決定打となる出来事が。
「実は、2月の人事異動で大阪放送局への異動が内々定していたのです。本人の耳に入ったのは今年1月頃。局としては中川アナを育てるべく、新しく重要な仕事を任せようとしていたのですが、本人は東京で勝負したい気持ちが強く、転勤に不満を漏らしていた。かねてよりフリー転身は囁かれていましたが、これで決意を固めたのでしょう」(前出・NHK関係者)