胸囲129センチMカップのタレントとしてグラビアを中心に活躍するももせももさんは、その胸の大きさゆえに一般の人にはわからない苦労を重ねてきた。
胸が原因の事故多発に、階段や食事など日常生活での困難、オーダーメイドの10万円のブラジャーなど、Mカップならではの悩みを聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)
◆◆◆
胸を二度見、三度見して事故を起こしてしまう人が次々と…
――ももせさんにとって他人の視線の問題は常にあるものなんですね。その視線のせいで、事故を起こしていたとも聞きました。
ももせももさん(以下、ももせ) そうです。一番最初は高校3年生くらいでした。自転車に乗っていた人が私の胸に驚いて見ていたら、そのまま転けたり。友達には「あれ、絶対あんたのせいやろ」って言われていたんですけど、私は確信がないし「考え事をしてて転けたかもしれんし」って思ってたんです。
でも高校を卒業してから、妹と歩いていた時に後ろから軽トラックがゆっくり走ってきて。その軽トラックの運転手さんが一回こっちを見て「あっ」って驚いて、さらに二度見して確認しようとした瞬間、トラックが電柱に突っ込んでいって。それ以外にもこっちを二度見、三度見してバイクで転ける人も結構いて。
それで「やばい。これはたぶん私のせいだ」と思って。そこからは服装とかにもすごい気をつけるようになりました。
――二度見、三度見されることが事故を呼ぶ。すごい話ですね。
ももせ びっくりさせてしまうというか「オバケを見た」みたいな感じで、本当かどうか確認するためにこちらを見て、転倒する人が多いんですね。あと電車とかでドアが開いていないのにバーンとぶつかったり。
――ももせさんは何も悪くないんですよね。電車の話が出ましたが、痴漢などの被害にも遭うのではないですか。
ももせ 私が吊り革を持って席の前に立っていると、座っている人が胸に頭やおでこをぶつけてきたりします。そういう人はすぐにわかるんで。逆に胸に当たったら悪いと思う人は、座りながら頑張って胸に当たらないように体を反らしてくれます。本当にそれが一番申し訳なくて。
座っているのが一番誰にも迷惑かけないから、座れる時は座るんです。ただ座ると胸が横の人に当たるんですよね。逆に腕を胸の横に置こうとするとめっちゃ幅を取って、横に座っている人に腕が当たって迷惑になってしまうんです。だから座った時は、前屈みになって、体が当たらないようにしています。
――本当に色々と難しい面がありますね。胸が邪魔で、階段の段が見えないから危ないとか。
ももせ 20歳ぐらいまでは階段でしょっちゅう転んでました。階段が見られないのもありますし、重心が胸のせいで前にあるので、ちょっと傾いたらもう転けてしまうから、本当に気をつけてるんです。駅の長い階段でもし落ちたらすごい事故になっちゃうから、できるだけエスカレーターがあるかをチェックするようになりましたね。
あとグラビアの仕事をし始めて、ジムに通うようになってからは筋肉がついたのか、階段から落ちることは少なくなったかもしれないです。