〇企画趣旨

人手不足や物価高騰を背景に、事業の継続を断念する企業が増えています。帝国データバンクが2024年10月に実施をした調査では、正社員不足を感じている企業の割合は51.7%に上り、「仕事はあるけれども、人手不足で受けきれない」といった課題も浮き彫りになってきています。2025年問題、2030年問題と更なる労働力不足が予測される中、生産性向上への取り組み強化と人材の獲得、定着への対策は急務となっています。

人材不足に陥る要因には少子高齢化や働き手のライフスタイルの変化などに加え、企業と求職者の間で期待や要件が一致しないことによって発生する「人材のミスマッチ」が考えられます。求めるスキル・経験と実際の能力のズレ、価値観の不一致、期待値ギャップ、選考プロセスにおける課題、スキルの陳腐化など課題は多く存在します。

こうしたミスマッチに対し人材エージェントに求められる役割も変化をしてきています。

例えば、AIやデータを活用した、スキル・価値観・キャリア志向のマッチング精度向上による最適な人材の提案、企業ごとの文化・経営戦略を深く理解し、「量」よりも「質」を重視した確実な採用支援、募集から紹介、採用、定着までのプロセスの高度化による一気通貫のキャリアコンサルティングなど、その存在意義や存在価値も取り組み方により大きく変化をしてきています。

企業と求職者のミスマッチを解消する救世主として人材エージェントの存在価値は今後も高まっていくでしょう。

本カンファレンスでは、「深刻な人材不足問題」解決のカギを握る、人材エージェントの“新たな”存在意義と存在価値について、人材エージェントに求められる変化、進化の視点から考察し、経営課題、社会課題解決の一助になればと存じます。

≪開催概要≫

日  時 515日(木) 14:00~16:00
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 人材ビジネスを展開する企業経営者、経営幹部、経営企画部門、
     デジタル推進部門、データ分析部門の方々など
定  員 会場参加50名 /オンライン参加200名
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 ポーターズ株式会社、株式会社ヤプリ

申し込み

〇来場特典
ご来場様へは松本様の著書「LinkedIn(リンクトイン)活用大全」を1冊プレゼント

〇申し込み特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

≪プログラム≫

14:00~14:40 基調講演
「人材エージェントの存在意義、そして未来」
~ AI時代だからこそ求められる価値とは ~

株式会社アースメディア
代表取締役CEO
松本 淳氏

1997年同志社大学法学部卒業後にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして事業企画を担当。2003年HRテックのジョブダイレクトを創業、2008年に上場準備の途上でリクルートによるM&A提案を受け事業売却。現在は多くの起業家、経営者のメンターを務める。またSNSを基盤とするソーシャルリクルーティングの普及を推進しながら、人事職のためのコミュニティ「HRギルド」を主宰する。
iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授/日経COMEMOキーオピニオンリーダー/LinkedIn Top Voice/Udemyベストセラー講師


14:40~15:00 課題解決講演①
自社データ適切に活用できていますか?
人材紹介・派遣業界のDXをけん引してきたPortersが語る、
“売上拡大×経費削減” を実現するカギ

ポーターズ株式会社
取締役副社長
渡邊 智美氏

大学卒業後、ベンチャー企業にて、起業家支援・有料職業紹介事業に従事。同社で出会った西森とともに2001年ポーターズ株式会社を創業し、営業・マーケティングに従事。2009年人材ビジネス業の介在価値•知名度を上げたい一心で業界初の専門誌「PORTERS MAGAZINE」を創刊。以降編集長として業界に密着したコンテンツを発信するとともに業界の団体活動などに従事。2014年にはポーターズの海外進出を目的に単身シンガポールへ。現在もDirectorとして推進している。


15:00~15:10 休憩


15:10~15:30 課題解決講演②
人材業界で拡大するアプリ活用
〜アプリを起点とした新規集客強化と求職者の囲い込み〜

株式会社ヤプリ
ストラテジックセールス室/ アプリマーケティング室
シニアセールス
成田 知暉氏

新卒でデジタルガレージに入社し、スマホアプリのデジタルマーケティングに従事。2019年にヤプリにフィールドセールスとして入社。大手人材サービスのアプリ開発を含め、30以上のアプリを受注しリリースに携わる。その後、アプリマーケティング事業の立ち上げを担当し、人材サービスなどを中心にアプリ広告とコンサルティングを起点としたアプリ売上向上やCPAの改善などを通してヤプリとしての注力事業に成長。現在は、アプリ開発とアプリマーケティング事業の両軸でアプリ成功支援を従事。


15:30~16:00 特別講演
人材サービスの枠を超える
~医療福祉業界の人手不足の課題解決に向けた真のパートナーを目指して~

株式会社トライト
代表取締役社長
笹井 英孝氏

東京大学法学部卒業、コロンビア大学経営大学院修士課程(MBA)修了。大手都市銀行に入行後、外資系コンサルティングファーム等を経て、2005年国内医療機器メーカーの社長に就任。その後、外資系医療機器メーカーや飲料メーカー等で経営トップを歴任。2019年10月、トライト代表取締役社長兼トライトグループCEOに就任(現職)。経済同友会会員。