〇企画趣旨

日本は2025年に「団塊世代」が75歳以上となり、本格的な高齢化社会を迎えます。これに伴い、企業における働き手不足が深刻化し、人材確保がこれまで以上に厳しくなることが予想されます。この状況下で、企業が持続的な成長を遂げるためには、デジタル技術を活用した業務の効率化や省力化が不可欠です。同時に、社員のモチベーションを高め、その能力を最大限に引き出す生産性の高い組織づくりが求められています。

一方で、変化の激しいビジネス環境に適応し続けるためには、データを活用した意思決定を行う「データドリブン組織」への変革が必要不可欠です。しかし、多くの企業では「データのサイロ化」や「データリテラシーの不足」といった課題があり、データ活用を組織全体に浸透させることが容易ではありません。

そこで、本キャラバンでは「データで目覚める『意識』データで躍動する『組織』~ 加速する“全社横断”デジタル変革の本質 ~」をテーマに掲げ、データを活用して組織の力へと変えている先進企業の取り組み事例を紹介します。各社の実践的な知見を通じて、データドリブンな組織を実現するための成功のポイントを紐解きます。さらに、セッション後には登壇者と参加者が直接交流できる場を設け、具体的な課題解決に向けた情報共有の機会を提供します。

本キャラバンを通じて、デジタル変革の推進に向けたヒントを得ていただければ幸いです。

≪開催概要≫

日  時 5月30日(金)14:00~16:40
会  場 グランフロント大阪コングレコンベンションセンター(梅田駅直結)
参加対象 企業経営者、経営幹部、DX推進部門、経営企画部門、
     データ分析部門、新規事業部門、組織開発部門、経営管理部門など
定  員 80名
      (※申込者多数の場合は「抽選」になる場合がございます)
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 ドーモ株式会社

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へ河本様の著書『データ分析・AIを実務に活かす データドリブン思考』を1冊プレゼント


14:00~14:40 基調講演
「会社を変える分析の力」
~ デジタル変革を成功に導く『Why』への執着とデータドリブン思考 ~

滋賀大学 データサイエンス学部 教授
『最強のデータ分析組織』著者
河本 薫氏

1991年、京都大学応用システム科学専攻修了。大阪ガスに入社。1998年から米国ローレンスバークレー国立研究所でエネルギー消費データ分析に従事。帰社後、大阪ガスにてデータ分析による業務改革を推進。2011年からデータ分析組織であるビジネスアナリシスセンターの所長を務め、大阪ガスにおいてデータ分析組織を定着させた。日経情報ストラテジーが選ぶ初代データサイエンス・オブ・ザ・イヤーを受賞。2018年4月より現職。博士(工学、経済学)。著書に『会社を変える分析の力』(講談社現代新書)、『最強のデータ分析組織』(日経BP)、『データドリブン思考』(ダイヤモンド社)など。NHKプロフェッショナル仕事の流儀にも出演。


14:40~15:00 課題解決講演
「使われる」データ活用へ  -  人が育ち、データが動く組織へ

ドーモ株式会社
エバンジェリスト / グロース マーケティング マネージャー
後藤 祥子氏

2018年ドーモ株式会社入社。Domoを活用して課題を解決するソリューションコンサルタントとして、顧客企業のPDCAサイクル改善やデータドリブンな文化の推進、ビジネス課題の解決と最適化推進に従事。2025年2月より、DomoをDXを推進していこうとお考えの皆様に知っていただく活動をするため、エバンジェリストとして活動中。Domo入社以前は、日本IBMにて、幅広い業界に対しデータウェアハウス、データベース、BIを軸としたプリセールスを担当したほか、ITアーキテクトとして多くの業界を担当。


15:00~15:10 休憩


15:10~15:40 特別講演①
顧客の声を活かすデータ活用とAIの実践
~パナソニックのCXデータ戦略と業務変革~

〇講演概要
本セッションでは、パナソニックがどのように顧客の声をデータとして収集し、それを活用して顧客体験(CX)を向上させているかを解説します。具体的には、FAQやSNS分析、Webサポートなどの多岐にわたる顧客接点から得られるデータを分析し、業務変革と継続的な改善を実現する方法を説明します。さらに、Domoを活用したデータの可視化と分析のプロセス、AI技術を駆使したFAQ改善やSNS分析の具体的な事例についても紹介します。

パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社
CX事業開発室 CS-DX推進部 第1課 第2係
堀田 西五氏

パナソニックグループで長年培った豊富な経験と実績を有する。入社以来、様々な部門を渡り歩き、営業、マーケティング、VOC(Voice of Customer)などの顧客対応業務に従事。国内外でのマーケティングと営業活動を通じて、お客様の生の声に触れる機会が多く、顧客視点を重視する姿勢を身に付けた。現在は、CX(顧客体験)の向上を使命とするCX事業開発室に所属し、顧客志向の経営を実践するための施策立案や改革に取り組んでいる。


15:40~16:10 特別講演②
予測不能な時代を読み解く、データドリブン戦略の実践
~ 情シス部門のデータアンバサダーが導く、その先の世界 ~

〇講演概要
VUCAの時代、米国との関税措置や複雑化する国際情勢など、企業を取り巻く外部環境はますます予測困難になっています。このような状況においては、勘や経験ではなく「データ」に基づく意思決定が、企業の持続的成長に不可欠です。本セッションでは、ヤマハの情報システム部門がデータ活用をリードし、現場の行動変容を促すためにどのような気付きを与え、戦略の旗振り役「データアンバサダー」として活動しているのかをご紹介します。

ヤマハ株式会社
情報システム部DX戦略グループ 主席技師
兼 経営本部経営企画部経営分析担当 主幹
濱崎 司氏

ビジネス・アナリストとして20年以上の経歴を持ち、財務/業務/人財から経済/業界/競合/顧客インサイトに至るまでビジネスに直結する多様なデータに広く精通。経営から現場までのあらゆる課題解決を支援するとともに、これらを情報活用基盤として整備、データ活用人材の育成に注力。2021年から現職。ヤマハにおける「データによる意思決定」実現に向けた企画策定~実践的な推進までを幅広く担う。


16:10~16:40 名刺交換・交流会
登壇者様、参加者様同士の交流の場としてご活用ください