サッカー日本代表がW杯出場を決めた翌日の、3月21日。MF久保建英(23)をめぐる1本の記事が公開された。久保の精神的成長を克明に描いた記事で、執筆した記者も〈心を込めて書きました〉とXに投稿。だが――。

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エース久保の活躍により、W杯出場が決定

 3月20日、サッカー日本代表が最終予選のバーレーン戦に2対0で勝利し、開催国の北米3カ国を除く世界最速でのW杯出場を決めた。1ゴール1アシストと全得点に絡んだのが、エースの久保だ。

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「スペイン・バルセロナの下部組織出身。2016年に史上最年少の15歳5カ月でJリーグデビューを果たすと、18歳でスペインの名門、レアル・マドリードに移籍。現在はスペインのレアル・ソシエダ所属で、今季の得点数はチームトップタイ(4月1日時点)です」(サッカー誌記者)

数々の最年少記録を塗り替えた

久保の強みは“体幹”

 身長は173センチと決して大柄ではない。それでも屈強な海外選手と渡り合える理由の1つは、体幹の強さだという。10歳から久保に体幹トレーニングを指導する、COREトレSTUDIO代表の木場克己氏が明かす。

「15歳の時に『まずは22歳までしっかり体作りをしていこう』と提案しました。本人も最近『サイズではどうしても勝てないし、筋トレにも限界がある。体幹をやってよかった』と語っていた」

 当時から負けん気が強かった。小学6年生の頃にはこんなやりとりがあった。

「ペアになってストレッチをするんですが、これがめちゃくちゃ痛いんです。でも、建英は全く痛い顔をしなくて……」(同前)

 思わず久保に「痛くないの?」と尋ねると、

「痛いです。でも今、痛い顔をしないように、コントロールしているんです」