「推理」「びっくり」「ミステリー!」の掛け声でおなじみ。本の話ポッドキャストの人気コンテンツ「文春推理部」を、文字でもお届けします。今回は「文春推理部」初参加の営業部・Dがとても面白い新刊ミステリーを見つけたとのことで……
(出演:「オール讀物」編集長・石井、出版部・K、営業部・D)
◆◆◆
石井 こんにちは。「文春推理部」です。最近「推理部」の企画が多いですね。
K 文藝春秋社内で、ミステリ―が流行っているみたいです。
石井 今日も急遽招集がかかったのですが、なぜかといいますと、営業部のDさん。今回初めて登場ですか?
D はじめまして。
石井 このDさんが、大変面白いミステリーを見つけたそうなんです。
D 初めてで緊張しているのですが、よろしくお願いします。
今日、私が紹介したいのは、長岡弘樹さんの『交番相談員 百目鬼巴(どうめき・ともえ)』です。
K 長岡弘樹さんといえば、ドラマ化した「教場」シリーズが有名ですね。
D そうなんです。私はいままで長岡さんの作品を読んだことがなくて、イメージとしてはちょっと固い感じの小説なのかな、と思っていたんです。でも今回、営業部にあった見本の装丁に惹かれてちょっと読んでみたら、もう、めちゃくちゃ読みやすくて! 私は、ミステリーにはあまり詳しくないんですが、これはちょっと異色な感じのミステリーなのではないかと。
石井 読んだことのないタイプの?
D はい、そうです!
石井 どんなところが良かったのか聞いていきましょう。