東大教授らによる耳を疑う“違法エロ接待”。舞台はついに法廷へと移った。

 事件は、東京大学大学院・医学系研究科の皮膚科学教授・佐藤伸一氏(61)と、特任准教授の吉崎歩氏(45)が、2023年春から、共同研究の相手である一般社団法人の代表の男性に、総額1500万円以上に及ぶ高額な接待を求め、受け続けてきたと言うもの。

「週刊文春」は3月6日発売号で、料亭や銀座のクラブに始まり、研究を放り出して興じた日中の吉原ソープランド通いなど、まさに酒池肉林の供応接待の実態を代表の男性が実名告発する記事を掲載。以来ニュースやワイドショーを賑わせてきた。

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「国立大学法人の教職員は、いわゆる“みなし公務員”です。研究などで便宜を図る見返りに接待を受けたのであれば、収賄などの罪に問われる可能性もある。実際、警視庁の捜査二課もこの問題に強く興味を持ち、捜査に着手しているそうです」(社会部記者)

グラスを傾ける佐藤氏(左)、吉崎氏

「いつ持ってくるんだ」「殺すぞ」と現金を要求…

 異様な蜜月が終わりを告げたのは、24年夏。佐藤教授側が、男性に接待費以外にも多額の現金を納めるように要求し、「いつ持ってくるんだ」「殺すぞ」「明日にでも講座を閉めてやるからな」などと脅したという。男性は我慢の限界を超え、警察や東大側に恐喝被害を相談する事態になった。

「以降、教授らとは代理人を通じてしか話せなくなり、研究は中断。今月16日、男性の団体側が接待費や中断で発生した費用等約4200万円の損害賠償などを求め、東京地裁で教授らを被告とした訴訟の提起に踏み切ったのです」(同前)