パ・リーグで最下位のロッテ。5月25日には西武に0-8の惨敗を喫し、借金は今季ワーストタイの11に膨らんだ。低迷の主な原因は貧打で、チーム打率とチーム得点数はいずれもリーグ最下位。投手陣もあまりの援護の無さに疲弊気味で、チーム防御率もリーグ最下位に転落した(5月25日時点)。
選手からの不満は就任3年目の吉井理人監督(60)に集まっている。吉井監督が取り入れている大リーグ式采配の評判が最悪なのだ。
「吉井監督はリリーフ投手の起用について『レバレッジ方式』を採用しています。これは大リーグで流行している考え方で、セットアッパーやクローザーを固定せず、相手の打順や打者の左右に応じて起用する戦略。一見、合理的なように思えますが、投手からするとセーブやホールド数などの成績が伸びにくい。出番がいつ回ってくるのかも分かりにくく、負担が大きいのです。特にリリーフ陣は不満を溜め込んでいます」(スポーツ紙デスク)
近づいてくる吉井監督に「こっちに来るなよ!」
ある若手投手は試合前、投手陣の練習場所に近づいてくる吉井監督を見て、
「こっちに来るなよ!」
と吐き捨てたという。
1970年を最後に、1シーズン制で勝率1位でのリーグ優勝がないロッテ。4年前、「2025年までに常勝軍団となる」とぶち上げたが、その計画の中核を成すはずだった佐々木朗希投手のポスティング移籍を容認。目標と実態の乖離に、吉井監督はファンだけでなく選手からも冷たい視線を浴びる。