「江戸っ子ならではの走り方、着物のめくれ方一つとっても絵になります」(ドラマ関係者)
間もなく折り返し地点を迎え、徐々に期待も高まってきた大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。主人公の蔦重こと蔦屋重三郎を演じる横浜流星(28)の演技にも注目が集まっている。
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空手の道場では「『優しいお兄ちゃん』的な存在」
「吉原が舞台とあって序盤では女郎たちの残酷な運命も描かれたが、そんな時代でも明るく力強く生きる蔦重を熱演している」(同前)
大工の父親のもと横浜に生まれ埼玉で育った横浜。小学生から極真空手に打ち込み、2011年には「国際青少年空手道選手権大会 13、14歳男子55キロの部」で世界一に輝いた。
大会の準々決勝で戦ったライバルで、現在はプロキックボクサーとして活躍する与座優貴(27)は当時をこう振り返る。
「道場の練習会では、いつも後輩たちを気遣ってくれる、『優しいお兄ちゃん』的な存在でしたね。横浜さんは背が高く、躍動感のある蹴りが持ち味の選手で、特に膝蹴りが得意でした」
ブレイク前夜は「ヤンチャで危なっかしいオーラがあった」
横浜は小学6年生の時に原宿でスカウトされたことをきっかけに芸能界入り。
「19年のドラマ『初めて恋をした日に読む話』で深田恭子の相手役の不良高校生を演じると世の女性を虜にし、人気を集めた」(芸能記者)
彼のブレイク前夜を知るのが、18年公開の映画『青の帰り道』で19歳の横浜を起用した藤井道人監督だ。
「当時の流星はどこかヤンチャで危なっかしいオーラがあり、求めていた役そのものでした。人懐っこくてよく笑い、ニヤニヤしながら共演者やスタッフに悪戯をするようなキュートな一面がありましたね。一方、演技に関しては絶対に妥協せず、食らいつく姿勢を見せていた」