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「みんなやっていることでしょ」
さらに、こう指摘する。
「JWX側は当初、周囲に『みんなやっていることでしょ』と話すなどタカをくくっていたが、捜査が本格化すると態度を一変させた。コピペ被害にあったメディアに顧問弁護士が足を運び、示談を申し込んでいた」
だが、示談に応じることのなかったFACTAの宮嶋巌編集長はこう語る。
「今回の一件を『FACTAの影響力の証』と褒めて下さる向きもありますが、ご購読者様限定の本誌の存立基盤を揺るがす犯罪であり、断じて許すわけにはいきませんでした」
ただ、JWXが事態を甘く見ていたのは故なきことではない。確かに「みんなやっている」のだ。全国紙政治部デスクが明かす。
「内閣情報調査室職員や自民党職員、果ては超有名な女性新聞記者までが、週刊新潮や週刊文春などを発売日前日の水曜に入手し、LINEで関係者に回す例が後を絶ちません。頼みもしないのに、私も何度も見聞きしましたから、その数はネズミ算式に何千、何万にも及んでいるに違いない。きわめて悪質な犯罪ですから、今後、被害届が相次ぐでしょうね」
この件で首筋が寒くなっている業界関係者は、少なくなさそうだ。
