5月28日、サッカー日本代表のMF・佐野海舟(24)が会見。昨年7月中旬に不同意性交容疑で逮捕(後に不起訴処分)された件で、初めて謝罪した。

「佐野は昨年7月末の釈放後、そのまま古巣の鹿島から独・マインツに移籍したため、公の場で語る機会がなかった。今回の会見は、6月のW杯アジア最終予選の日本代表メンバーに選出されたことを受けて、けじめをつけるために開かれました」(スポーツ紙記者)

留置所では引退の考えもよぎったという佐野海舟

 佐野は自身の代表復帰について「賛否はもちろんあると思う」とした上で「プレー、行動で示していきたい」と抱負を語った。

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「地上波で中継されないことも好都合だったようです」

 ボール奪取に優れ、ついた異名は“佐野回収”。欧州初挑戦ながら、移籍先のマインツでは爪痕を残す。ブンデスリーガの初シーズンはリーグ戦全試合に先発出場を果たし、総走行距離はリーグナンバー1の393.7キロを記録した。

 そんな佐野を高く評価しているのが、日本代表の森保一監督だ。今年2月の欧州視察でも佐野と会い、成長ぶりを絶賛していた。

W杯アジア最終予選のオーストラリア戦でドリブルする佐野海舟 ©時事通信社

「実績を見れば、佐野は来年6月のW杯本大会で先発してもおかしくない。そのため森保監督はかねて、日本代表がW杯予選突破を決めれば、その後に佐野にけじめをつけさせて代表に復帰させたいと考えていた。幸い、日本代表が3月に予選を突破したので、このタイミングでの代表復帰となりました。佐野の復帰戦となるオーストラリア戦が敵地開催で、地上波で中継されないことも好都合だったようです」(同前)