〈――傷害の罪で起訴されたのは、東京都に住む無職で、元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告、24歳です〉
4月8日、女性アナウンサーの傷害事件をこう実名報道したのは、ほかでもない琉球放送(RBC)だった。
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RBC元社員が、同僚に睡眠薬を盛る
社会部記者が語る。
「大坪被告は昨年1月、同僚の20代女性アナウンサーに睡眠薬入りの飲料を飲ませた。今年3月31日、那覇地検が起訴とともに匿名で内容を広報すると、琉球新報がRBCで起きた事件だと察知し、やはり匿名でスクープ。被告は今年1月に退社していましたが、RBCが実名を出したのは『匿名にすると他の辞めた職員が疑われる』との判断もあったようです」
大坪被告は慶応義塾大学法学部を卒業後、2023年度に新卒でRBCに入社。
「学生時代にはフジテレビのアナウンス講座『アナトレ』を受講し、BSフジの学生キャスターも務めるなど、鳴り物入りで入社。フワフワした印象の女性です」(RBC関係者)
大坪被告が起こしたとされる事件は、異様な内容だ。
24年1月25日午後6時過ぎ、那覇市内のコンビニ前。大坪被告は近くのカフェで買って来た飲み物を、被害女性に手渡した。
「捜査当局によれば、複数の薬物が混ざって入っていた。被害者は一過性意識障害と急性薬物中毒を起こし、知人に促されて吐いた後、救急搬送された。大坪被告は『自分が処方されている薬が入ってしまったかもしれない』と供述し、容疑を否認しています」(前出・記者)
仲が良かったはずの上司と激しく口論
事件前まで彼女はどんな生活を送っていたのか。地元のテレビ関係者によれば「23年秋ごろまではまだ元気いっぱいで、取材先の現場で会っても、『大坪です』と向こうから名刺を出して挨拶してきた」という。
実際、入社当初は、新天地に心を躍らせながら仕事をしていたようだ。その理由の一つが、同じアナウンス室のベテラン男性上司A氏の存在だ。
「A氏と大坪は仲が良く、職場のフロアやエントランスでいつも2人でキャッキャと楽しそうに話していた。大坪は、A氏を『〇〇っち』とあだ名で呼んだりしていたんです。周囲は『先輩なんだから“さん”だろ』と冷ややかに見ていた」(前出・RBC関係者)
一方、「23年秋、2人がRBCの建物前で激しく口論していた」(同前)との証言もある。