「早く出て行ってほしいんですよ」
だが、チームは一軍のみならず二軍でも最下位。株主総会では国鉄時代からのファンという男性から「弱いことに慣れているけど、さすがに一軍、二軍、交流戦全て最下位というのは目に余るどころじゃない」と苦言を呈される始末だ。
12球団最弱という状況の中、主砲を手放すのは大痛手のはず。ずいぶんと選手への理解がある懐の深い球団と思いきや、球団関係者が内情を明かす。
「むしろヤクルトは村上に早く出て行ってほしいんですよ」
一体、なぜなのか。
「理由は高すぎる年俸です。村上は3年18億円の契約を結んでいますが、これは全球団の日本人選手の中で最高額です。さらに、ヤクルトは年俸5億円の山田哲人内野手(32)を抱えていますが、山田は7年契約の5年目。
ホセ・オスナ内野手(32)とドミンゴ・サンタナ外野手(32)の両外国人も昨季途中に、いずれも年俸総額13億円超の3年契約を結び直しました。もはやヤクルトには村上の年俸を払う余裕がない」(同前)
ヤクルト球団は2024年決算で5億円超の黒字を達成した。
「球団経営は長年赤字でしたが、グッズ販売の強化やイベントの刷新などで2019年度に黒字化を達成。コロナ禍で赤字に転落したこともありましたが、2021年度には再び黒字に回復しています。健全経営をめざす球団にとって、もはや村上は大きな重荷。むしろポスティングによる移籍金に期待している向きすらある」(同前)
最後の功徳として大きな置き土産が期待される“村神様”なのだった。
